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QBハウエルは先発の座を勝ち取るための“あらゆる機会を得る”とコマンダースGMメイヒュー

2023年03月02日(木) 14:57


ワシントン・コマンダースのサム・ハウエル【AP Photo/Nick Wass】

今週、ワシントン・コマンダースはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツを放出。それにより、ワシントンにおけるウェンツ時代はわずかな期間で正式に幕を閉じた。

コマンダースのQBルームに残っているのはキャリア2年目のサム・ハウエルと控えのジェイク・フロムだ。

ハウエルはオフシーズンワークアウトで先発の座に就く立場にある。ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはスーパーボウルウイーク中に『NFL Network(NFLネットワーク)』に対して、ノースカロライナ大学出身のハウエルをチームのQB1として2023年オフシーズンを迎えるつもりだと話していた。

とはいえ、オフシーズンは長い。今週から行われている2023年NFLスカウティングコンバインに始まり、3月15日(水)に迎える新リーグイヤーの開始を経て、4月下旬に予定されている2023年NFLドラフトまで続くのだ。その間に、コマンダースにはドラフトだけでなく、フリーエージェント(FA)で知識のあるベテラン選手や新進気鋭の選手を加える機会がある。

任期3年目を迎えるジェネラルマネジャー(GM)マーティン・メイヒューは水曜日の時点でクオーターバックに関する計画に言及しなかったが、ハウエルやQBルーム全般に対する思いを打ち明けた。

コンバインの場で『NFL.com』に対して「それについてはまだ多くの議論を重ねているところで、今はロースターのことに取り組んでいる最中だ」と述べたメイヒューGMは次のように続けている。「コンバインに関する重要な点の1つは、これから出てくる若いクオーターバックを見る機会であるということだ。それを見る機会であると同時にどんな選手がフリーエージェントになるかも見ることもできる」

「サムは先発の座を勝ち取るためのあらゆる機会を得るだろう。昨年の彼のプレーや練習時の様子には感銘を受けた。もちろん、1試合しか出場していないからサンプルは少ないが、オフシーズンを通してずっと彼を見てきた。トレーニングキャンプ中も、毎週の練習も見てきたのだ。彼はこのリーグでスターターになるのに必要なスキルを持っていると私は思っている」

その1試合――ポストシーズン進出を控えていたダラス・カウボーイズに圧勝した試合――で、ベンチに下げられていたウェンツの代わりに出場したハウエルは、パス19回中11回を成功させて169ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録。ドラフト5巡目指名を受けたハウエルがウェンツおよびタイラー・ハイニケのバックアップとして成長を遂げたことに加え、シーズン最終戦でカウボーイズに20点差をつけて勝利したことで、コマンダース幹部は2023年シーズンを前にして自信を持てるようになっている。

メイヒューGMはハウエルが2022年シーズンのほとんどをベンチで過ごしたことについて「それはものすごく価値のあることだと思う」と述べた。「アーロン・ロジャースやパトリック・マホームズがリーグ屈指のクオーターバックであることは偶然ではないと思っている。彼らは質の高いクオーターバックの後ろで控えることで、ある程度の期間じっくりと学ぶという恩恵を受けた。もちろん、サムが現時点でそういう選手と同じだと言っているのではない。だが、毎週、差し迫ったプレッシャーにさらされずに試合に臨むということには多くの利点があると思っている」

ハウエルはこの冬、メイヒューGMやリベラHCをはじめとし、新攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーや1番手のワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンに至るまで、さまざまな人から称賛を浴びている。

リベラHCは火曜日、コマンダースはベテランQBを獲得することを望んでいると繰り返しながら、ハウエルはまだ先発に指名されていないものの、シーズン開幕までに先発の座をつかむ“素晴らしい機会”を得るはずだとコメントした。

フリーエージェント市場にはラマー・ジャクソンやデレック・カー、ジーノ・スミスといったクオーターバックが出てくる可能性があり、他のシグナルコーラーたちもトレードで獲得することができるようになる。しかし、特にハウエルの存在があることによって、コマンダースは大きな動きに出る必要があると感じていないようだ。

【RA】