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RBをドラフト1巡目で指名することを検討するカウボーイズEVPジョーンズ

2023年03月03日(金) 10:58

ダラス・カウボーイズ【NFL】

足を負傷しているランニングバック(RB)トニー・ポラードはフリーエージェント(FA)になる可能性がある。

RBエゼキエル・エリオットは著しく勢いを失っている上に大型契約を結んでいる。

前触れもなく、ダラス・カウボーイズのRBルームは不確実な要素でいっぱいになっているようだ。

カウボーイズは2016年にエリオットを獲得して以来、7年ぶりにドラフト1巡目指名権をランニングバックに使うことを検討するのだろうか。エリオットを獲得したときのように全体4位指名権ではなく、現在保持しているものが全体26位指名権であることを踏まえると、彼らがそうする可能性はあると言えよう。

『ESPN』のトッド・アーチャーによると、カウボーイズの取締役副社長(EVP)を務めているスティーブン・ジョーンズは「1巡目のどの部分かによると思う」と述べ、こう続けたという。「トップ10位以内ならそこで指名するのは難しい。上位半分以内で指名するなら当然、10年間ここにいてくれる選手を手に入れたいと思うだろう。そして、ランニングバックが10年間在籍するのは難しいことだ。エミット・スミスや、そのくらい長くプレーできる選手はそうそういない」

スミスはカウボーイズの歴史上、最も偉大な選手の1人であり、NFLの歴代ラッシングレコード保持者でもある。しかし、彼は1990年NFLドラフト1巡目の後半、全体17位で指名を受けた。

エリオットについては現在、ダラスでの将来に対する懸念が高まっている。エリオットは2022年シーズンに876ランヤード、キャリー平均3.8ヤード、試合平均58.4ヤードをマーク。いずれもキャリアで最も少ない記録だった。2023年にダラスで28歳のシーズンを迎えようとしているエリオットは、基本給1,090万ドル(約14億8,975万円)を受け取り、キャップヒットが1,670万ドル(約22億8,246万円)になる予定だ。プロボウルに3度選出された経歴を持つエリオットに契約再編や放出が待ち受けていたとしても、それは自然な成り行きだと言える。

しかし、まだ決定が下されたわけではない。

ジョーンズは「(ランニングバック)ルームをどのようなものにするのかについて、最終的な決定はまだ下していないが、ジーク(エリオット)は素晴らしいコンペティターで、偉大なチームメイト、偉大なコンペティターだ」と語っている。「もちろん、彼は大金を得ている。彼もそれを分かっている。トニー・ポラードがフリーエージェントになろうとしているのは明らかで、それは難しい課題だ。私たちはそれを乗り越えていく」

カウボーイズは2016年にドラフト全体4位でエリオットを獲得し、2019年には6年9,000万ドル(約122億9,756万円)の契約延長にサインした。現在は10位以内でランニングバックを指名する可能性はないと明言しているにもかかわらず、ジョーンズはカウボーイズには後悔がないと話している。

ジョーンズはキャリア最初の3シーズンで2つのラッシングタイトルを獲得したエリオットについて「ジークは明らかに、私たちのために素晴らしい仕事をしてくれた。彼は加入してすぐに圧倒的な強さを発揮し、私たちが多くのフットボールゲームに勝つのに貢献してくれた」とコメント。「後からとやかく言うつもりはないが、ランニングバックが本当の意味で高いレベルで10年間プレーするのは難しいことだ」

サンフランシスコ・49ersに敗れたディビジョナルラウンドで足を骨折したポラードがフリーエージェント(FA)になろうとしていることは、カウボーイズのRBポジションに関する問題に拍車をかけている。

以前、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターはポラードが2023年にカウボーイズの一員となることを“確信している”と伝えていた。カウボーイズはフランチャイズタグの指定を含め、さまざまな方法でそれを実現することができる。昨年、カウボーイズはタイトエンド(TE)ダルトン・シュルツにタグを使用したが、2023年にもタグを使用することは可能だ。

具体的な内容は明かさなかったものの、チームが再びタグを使う可能性があると述べたジョーンズはこう話している。

「高い確率で、タグを使うことになるだろう。トニーとは限らないが、私たちはタグを使用するつもりだ」

全体26位指名権に関して、テキサス大学のRBビジャン・ロビンソン――『NFL.com』のドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアが選定した有力候補50名の中で4位に位置している――を指名できる場合、カウボーイズは彼の獲得を見送るのだろうか。また、アラバマ大学のジャミアー・ギブスもカウボーイズにとって魅力的な選択肢の1つとなりそうだ。

カウボーイズは2019年ドラフト4巡目でポラードを獲得して以来、ランニングバックをドラフトで指名していない。ジョーンズは「26位の時点では通常、18名から20名の選手を1巡目候補として位置付けているものだと思う」と語り、次のように続けた。「つまり、26位で指名するときに、1巡目で選びたいと思っていた選手が残っていたら普通はラッキーだと言える。大抵はそういう選手がえり抜かれていて、そこから選手を選ぶことになるものだ」

「ふさわしい選手が残っていて、その選手を心から気に入り、必要としているのであれば、その選手を選ぶだろう」

【RA】