ラムズがオールプロのCBラムジーをドルフィンズへトレード
2023年03月13日(月) 11:00ジャレン・ラムジーのロサンゼルスでの日々が終わる。
ロサンゼルス・ラムズがオールプロのコーナーバック(CB)であるラムジーを、2023年3巡目指名権およびタイトエンド(TE)ハンター・ロングと引き換えにマイアミ・ドルフィンズにトレードへ出す。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地12日(日)に伝えた。
ラポポートによればラムジーの契約は調整され、2年間の完全保証つきで年平均2,000万ドル(約26億8,910万円)の契約が完遂されるのに加え、さらに2,500万ドル(約33億6,138万円)が保証されるという。
ラムジーはラムズでの3シーズン目に、キャリア6回目のプロボウル選出を果たした。しかしながら、ラムズはすでにLBボビー・ワグナーやレナード・フロイドをリリースしており、日曜日に入る段階でサラリーキャップを900万ドル(約12億0,948万円)オーバーしている状態だった。ラムズは少なくとも2月終わり頃からトレードの話し合いを行ってきたとペリセロは報じている。
トレードが実際に起こるとすれば、マイアミはラムジーにとって好ましい行き先だった。この組み合わせは見事にフィットしており、ドルフィンズは新守備コーディネーター(DC)ビック・ファンジオのシステムの下でベテランCBを求めていたとNFL Networkのキャメロン・ウォルフは伝えている。
ウォルフとの単独インタビューで、ラムジーは「最高の気分だ。俺が長い間祈ってきたことなんだ。エキサイトしている。めちゃくちゃエキサイトしるぜ」と話した。
3度のオールプロであるラムジーは、5年1億0,500万ドル(約141億1,116万円)の契約の一部として1,450万ドル(約19億4,868万円)のベースサラリーを受け取り、キャップヒットは2,520万ドル(約33億8,668万円)になる予定だった。
したがって、ラムジーを失うのはラムズにとって金銭的な利益であり、ドルフィンズにとってはフィールド上での利益になる。
NFL Networkのスティーブ・ワイチとウォルフが指摘するように、これからのドルフィンズの練習は必見だ。ラムジーの逆サイドには同じくプロボウラーであるCBザビエン・ハワードが構え、ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルやジェイレン・ワドルと対峙する。
ラムジーはウォルフに「おもしろいだろうな、ワクワクだぜ。でも、俺たちは仕事をやり抜く。確実にな」と話した。
負傷したバイロン・ジョーンズをリリースしたドルフィンズにとって、ラムジーの加入はパスカバレッジを強化するだけではなく、ランに対する防御も向上する。有名選手のラムジーであっても一度や二度のカバレッジで敗れることは免れない一方、ランディフェンスでもフィジカルな存在感を発揮してきた。そのことはファンジオDCの守備陣がヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルの高く評価される攻撃陣に肩を並べるための助けになるだろう。また、ラムジーはアウトサイドのコーナーやスロット、セーフティでプレーできる多様性も提供する。
2シーズン前にラムズがスーパーボウルで戦うための方程式に見事に適合したラムジーが、今度はサウスビーチで同様の状況に置かれるかもしれない。
「目標はいつだってスーパーボウルにたどり着き、スーパーボウルで勝つこと。俺はパズルのピースの1つに過ぎない」とラムジーはウォルフに話した。
ラムジーは今、キャリア2度目のトレードによってフロリダに戻る。
フロリダ州立大学出身のラムジーは2016年NFLドラフトの全体5位でジャクソンビル・ジャガーズから指名を受けた。3シーズンと少しをジャガーズで過ごした後、ラムジーはトレードによってラムズに移籍。大型契約を得たラムジーは、ラムズを第56回スーパーボウル優勝へ導いた。
しかしながら、今のラムジーの役目は、ラムズが財政を立て直し、ドラフト資本を増やすのを助けることだ。
ワグナーとフロイドの離脱に加え、ラムズはWRアレン・ロビンソンにもトレード追求の許可を与えている。ロングはかつてドルフィンズが3巡目で指名した3年目のタイトエンドで、ここ2シーズンで出場した試合は16試合のみであり、記録はキャッチ1回だった。また、77位指名権はラムズが来たるドラフトに向けて持つ予定の11の指名権の1つになる。
ラムズがチームを再構築する中で、ドルフィンズはフロリダに戻ってくるラムジーの周りで戦力をリロードしている。
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