49ersがDTジャボン・ハーグレイブと112億円の4年契約に合意
2023年03月14日(火) 10:38NFLのフリーエージェンシー交渉期間の初日にして、サンフランシスコ・49ersのディフェンシブフロントに大きなピースが加わった。
『NFL.com』のアナリストであるグレッグ・ローゼンタールが選んだフリーエージェントトップ101で1位に入っていたディフェンシブタックル(DT)ジャボン・ハーグレイブが、現地13日(月)にサンフランシスコ・49ersと4年8,400万ドル(約112億2,337万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えている。
ハーグレイブの契約がまとまる前日には、DTダロン・ペインがワシントン・コマンダースと4年9,000万ドル(約120億2,472万円)で再契約していた。この契約が、ディフェンシブラインのマーケット基準を定める助けとなっている。ハーグレイブが所属していたフィラデルフィア・イーグルスは、この選手の価格が自分たちの予算を超えることを予測していたものの、NFL最強のサックユニットにとって大きな損失であることには変わりない。
先月に30歳になったハーグレイブは、ニック・ボサやアリク・アームステッドを擁し、すでに層の厚い49ersに加わる。49ersは昨シーズンに守備でランキングトップにつけていたものの、デミコ・ライアンズがヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)に就任したため、守備コーディネーター(DC)はスティーブ・ウィルクスに代わっている。
ハーグレイブは2016年NFLドラフトの3巡目でピッツバーグ・スティーラーズの指名を受けた。2020年にフリーエージェントとしてイーグルスに加わってから、パスラッシュの機会が増えていく。過去3シーズンでサック23.0回を記録したハーグレイブは、昨年にはキャリアハイの11.0回をマークしていた。
49ersはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で、ハーグレイブがどれだけ圧倒的かを直接目にしている。ハーグレイブはこの試合でサック1回、タックル5回、パスディフェンス1回を決め、49ersのクオーターバックたちを苦しめてイーグルスを第57回スーパーボウルへ送り込んだ。
49ersはフリーエージェンシーで大きな動きに出るとは見られていなかった。交渉期間が始まる今週を迎えた段階で、チームには20名の非制限フリーエージェントが存在し、サラリーキャップスペースは1,000万ドル(約13億3,612万円)を下回っていたためだ。しかし、49ersにとってディフェンシブタックルは懸念事項であり、常にフリーエージェントで周囲を驚かせてきたという例もある。ハーグレイブは49ersの条件にフィットし、恐ろしいラッシュをさらに強力なものにするだろう。
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