また一人ベテランのディフェンシブラインマンがフリーエージェント（FA）市場に放出された。

ボルティモア・レイブンズがディフェンシブエンド（DE）カライス・キャンベルをリリースしたと現地13日（月）に発表した。

「カライスはレイブンであることが何たるかを定義している」と上級副社長兼ジェネラルマネジャー（GM）のエリック・デコスタは声明で述べている。

「彼はプロフェッショナルとしての精神を体現し、フィールドの内外を問わず、われわれの組織への貢献は計り知れないものがある。情熱、リーダーシップ、タフネスを備えたカライスは、間違いなく殿堂入りに値するキャリアを築いた。これはこのビジネスの中でも最悪な部分ではあるが、将来的に彼がわれわれのチームに戻ってくる可能性がないわけではない」

キャンベルのリリースによってレイブンズは700万ドル（約9億3,156万円）分のキャップスベースを確保することができ、水曜日に新リーグイヤーが始まる前にレイブンズが規定のキャップ枠に収まるために必要な動きだったと言える。

デコスタGMが述べたように、これでキャンベルがボルティモアを去ることが決まったわけではない。今後レイブンズのキャップスペースに余裕ができれば、両者が再び手を組む可能性もある。

プロボウルに6回選出され、複数のブロッカーを同時につぶすこともバックフィールドへ侵入することもできるキャンベルは、ディフェンシブラインにとって欠かせない存在だ。レイブンズとの3シーズンでキャンベルは41試合に出場し、サック11回、タックル113回を記録。2022年はサック5.5回とクオーターバック（QB）ヒット14回をマークしている。

36歳のキャンベルはこれからもNFLでのキャリアを続け、スーパーボウルリングを追い求めたいと話している。あとは、2019年にウォルター・ペイトンNFL年間最優秀人物賞を受賞しているキャンベルが2023年にどこでプレーするかだ。

【R】