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ベアーズが元ビルズMLBトゥルメイン・エドモンズと4年96億円の契約へ

2023年03月14日(火) 13:14


バッファロー・ビルズのトゥルメイン・エドモンズ【AP Photo/John Munson】

シカゴ・ベアーズが誇るミドルラインバッカー(MLB)の伝統に、注目すべきチャプターがまた1つ加わろうとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地13日(月)に報じたところによると、ミドルラインバッカー(MLB)トゥルメイン・エドモンズがバッファロー・ビルズを離れ、5,000万ドル(約66億8,325万円)の保証を含む4年7,200万ドル(約96億2,388万円)の契約をベアーズと結ぶという。

エドモンズの件はベアーズがフリーエージェンシーの交渉可能期間初日に見せた一連の動きの最新の例となっている。ラポポートによれば、ベアーズはフィラデルフィア・イーグルスに所属していたラインバッカー(LB)T.J.エドワーズおよびテネシー・タイタンズに所属していたガード(G)ネイト・デイビスとの契約にも合意しているとのこと。

ベアーズはリーグで最もサラリーキャップに余裕のある状態でフリーエージェンシーを迎える。

金曜日、ベアーズは価値の高いドラフト指名権4つおよびワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアと引き換えにカロライナ・パンサーズにドラフト全体1位指名権をトレードし、そこでも大きな話題を呼んでいた。

ベアーズはライアン・ポールズがジェネラルマネジャー(GM)に就任して以来、大きな変化を遂げている。ポールズGMは昨年、アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックやインサイドラインバッカー(ILB)ロクアン・スミス、ディフェンシブエンド(DE)ロバート・クィンなど、数名のベテラン選手を他チームにトレードした。エドモンズとエドワーズは刷新されたベアーズ守備陣の2大要素になることを期待されている。

昨年、ボルティモア・レイブンズへのトレードが実現する前にスミスとの交渉に難航していたことを踏まえると、ベアーズにとってエドモンズの契約は魅力的なものだと言えよう。スミスから長期契約を要求されていたベアーズは明らかにそれをためらっていた。そして、スミスは最終的にレイブンズで5年1億ドル(約133億6,650万円)の契約延長にサインしている。

スミスが手にする年平均額(2,000万ドル/約26億7,330万円)はエドモンズのもの(1,800万ドル/約24億0,684万円)より高い。レイブンズもスミスに追加で1年を与えたが、ベアーズは最終的にスミスが受け取った金額(4,500万ドル/約60億1,711万円)より多くの保証金をエドモンズに与えている。それでも、ベアーズはスミスが受け取った金額より少ない額でエドワーズとエドモンズを手に入れることができた。

現在24歳と、非制限フリーエージェントの中でも特に若い選手であるエドモンズは、これまでにプロボウルに2度選出されている。2022年シーズンは13試合に先発出場し、タックル102回、インターセプト1回、パスディフェンス7回、サック1回をマーク。カバレッジ能力が高く評価されているエドモンズは、プレーオフでの2試合で5回のパスディフェンスも記録した。

ベアーズのミドルラインバッカーの伝説――ビル・ジョージからディック・バトカス、マイク・シングレタリー、ブライアン・アーラッカーに至るまで――は他のどのNFLフラチャイズも誇ることができるほど名高いものだ。ベアーズは今、エドモンズがマット・エバーフラスHC(ヘッドコーチ)のディフェンスでそうした存在になることを期待している。エバーフラスHCは過去にインディアナポリス・コルツでLBシャキール・レナードがスター選手になるのに貢献した。

エドモンズはピッツバーグ・スティーラーズのセーフティ(S)テレル・エドモンズと元NFLランニングバック(RB)トレイ・エドモンズの弟だ。また、彼らの父親であるフェレルも1980年代から1990年代にかけてマイアミ・ドルフィンズとシアトル・シーホークスでタイトエンド(TE)として活躍していた。

【RA】