カーディナルスがOTビーチャムと2年の再契約
2023年03月15日(水) 11:48フリーエージェンシーの交渉期間が始まってから最初のアリゾナ・カーディナルスの動きは、前線の戦力を保つことだった。
カーディナルスがオフェンシブタックル(OT)ケルビン・ビーチャムと326万ドルの保証金を含む2年515万ドルの内容で再契約すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話を元に伝えた。チームも後に、この動きについて発表している。カーディナルスはビーチャムだけではなく、昨シーズンに13試合に先発したガード(G)ウィル・ヘルナンデスとも2年900万ドルの契約を結ぶという。
カーディナルスは現地14日(火)に、キッカー(K)マット・プレイターと2年の再契約、ランニングバック(RB)コリー・クレモントと1年の再契約を結んだことも明かした。
2023年シーズンはビーチャムにとってカーディナルスでの4シーズン目、NFLでの12シーズン目に当たる。高い耐久性を誇るベテランは、アリゾナに加わってから出場可能な最大50戦のうち、48試合で先発。ビーチャムとの再契約によって、カーディナルスのOラインの右サイドは知恵と経験を維持することになる。
ビーチャムは今月初め、『Arizona Sports 98.7 FM(アリゾナ・スポーツ98.7 FM)』にクオーターバック(QB)カイラー・マレーはこれからも成長していくにあたり“大人になる”必要があると話していた。
「リーダーシップがないとは言っていない。ただ、もう少し大人になる必要がある。もし、彼に成長する能力と意欲があれば、きっとうまくいくはずだ」とビーチャムは発言していた。
カーディナルスが必要としているリーダーへとマレーが成長するためにどれくらいかかるかはともあれ、短期的な懸念事項は来る9月に誰がQB1の責任を負うのかという点にある。マレーはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの回復中であり、バックアップのコルト・マッコイも負傷を抱えている。
最終的に誰がセンターの後ろに立つことになろうと、その選手を守るためにはビーチャムを連れ戻すことが賢明だった。
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