イーグルスが元シーホークスRBペニーと契約に合意
2023年03月15日(水) 13:08フィラデルフィア・イーグルスがバックフィールドで強みを発揮するランニングバック(RB)を迎え入れようとしている。
イーグルスがRBラシャード・ペニーと基本給135万ドル(約1億8,124万円)、保証金60万ドル(約8,055万円)、最大210万ドル(約2億8,194万円)の1年契約で合意したという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが契約内容を知る人物の話を元に報じている。
フリーエージェント(FA)になるマイルズ・サンダースがフィラデルフィアを去る可能性が高いことから、イーグルスはケニス・ゲインウェルやボストン・スコットと共にバックフィールドに厚みをもたせる選手を必要としていた。スコットは1年200万ドル(約2億6,851万円)の契約に合意したとペリセロが報じている。
健康状態を維持できれば、ペニーはその条件にぴったりだと言えよう。とはいえ、健康面への懸念は契約の金額に反映されている。
シアトル・シーホークスから1巡目指名を受けたペニーにとって、健康状態は大きな問題となってきた。ペニーは5年間で一度もフル出場したことがなく、過去3シーズンではわずか18試合にしか出場していない。2022年シーズン第5週には腓骨を骨折している。
ケガを抱えていないときのペニーは、アームタックルをくぐり抜ける能力とディフェンダーを振り切るスピードを兼ね備えたダイナミックなランナーだ。ここ2シーズンでも、健康なときはキャリー176回、キャリー平均6.2ヤードを記録している。現在27歳のペニーは2021年シーズン終盤に大躍進を遂げ、シーズン最後の5試合中4試合で135ヤード以上をマークした。
ペニーはそのすべてを疑問符がついていたシーホークスのオフェンシブラインの後ろで成し遂げている。イーグルスのセンター(C)ジェイソン・ケルシーやオフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソンといった優秀な選手たちの後ろにはどれほどのホールがあいているか、想像してみてほしい。
ペニーが強みを発揮できるかは、最終的には健康状態の維持にかかってくる。彼がそれを実現できた場合、今回の契約はNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者にとって大きなプラスとなるだろう。
【RA】