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バッカニアーズが元ドラ1QBベイカー・メイフィールドと1年契約

2023年03月16日(木) 03:54

ベイカー・メイフィールド【NFL】

タンパベイ・バッカニアーズがトム・ブレイディの後継者となるクオーターバックを見つけられたかもしれない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地15日(水)、情報筋の話としてバッカニアーズが元ドラフト全体1位のベイカー・メイフィールドとの契約をまとめていると報道。

NFLネットワームのイアン・ラポポートによれば、27歳のメイフィールドは最大850万ドル(約11億3,450万円)相当の1年契約を締結することになるという。昨年7月にカロライナ・パンサーズにトレードされたメイフィールドは6試合に先発するも、その後にリリースとなり、数日後にはロサンゼルス・ラムズと契約、負傷したマシュー・スタッフォードに代わって4試合に先発出場した。

メイフィールドのキャリアはこの数年、紆余曲折を経てきたものの、先発の役目に就くことがはっきりしている場所に落ち着きそうだ。ただ、すでにチームにいるカイル・トラスクも先発クオーターバックの座を争うと見られている。

2018年NFLドラフトでクリーブランド・ブラウンズから全体1位指名を受けてNFL入りしたメイフィールドはルーキーイヤーこそ強力な形で締めくくったが、2年目は若干スランプに陥った。激動の2020年シーズンは飛躍を遂げ、ブラウンズを18年ぶりのプレーオフ進出へと導いている。ワイルドカードラウンドで対戦したピッツバーグ・スティーラーズとの試合ではメイフィールドが成功させた3回のタッチダウンパスによってチームは26年ぶりのプレーオフ勝利を手に入れると同時に、1969年以来のポストシーズンにおけるアウェー戦での勝利をマークした。

しかしながら、クリーブランドでの状況は変わり、メイフィールドの苦戦に加えて、オデル・ベッカムとの確執が公になるなど、2021年シーズンは肩の負傷を押してプレーしていたにもかかわらず、スケープゴートにされたメイフィールドは1年前のトレーニングキャンプ開始まであと数週間というタイミングでパンサーズにトレードされている。

ただ、機能不全に陥っていたヘッドコーチ(HC)マット・ルールとの組み合わせはうまくいかず、メイフィールドは開幕から5試合で先発するも、その後はベンチに後退。シーズン第11週に再び先発出場したが、リリースされるに至った。ラムズがメイフィールド獲得に乗り出し、3日後のラスベガス・レイダース戦で奇跡的な活躍を披露、終了間際の決勝点となるタッチダウンパスという、あり得ない勝利を導いている。

メイフィールドはキャリア72試合のうち69試合で先発、パス成功率61.4%、通算1万6,288パスヤード、102タッチダウン、ピック64回、ランでも660ヤードと6回のタッチダウンを記録している。全チームを通じた先発としての戦績は通算31勝38敗0分だ。

【C】