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QBウィンストンがバックアップとしてセインツに戻る決断を下した理由を説明

2023年03月17日(金) 12:28

ニューオーリンズ・セインツのジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Rusty Jones】

クオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンはデレック・カーのバックアップになると分かっていながらニューオーリンズ・セインツに戻ってきた。

現地15日(水)、かつてドラフト全体1位指名を受けたウィンストンはセインツに戻るという決断についてソーシャルメディア上で説明。自分が“チャンピオンシップを狙える先発クオーターバック”であることを信じている一方で、ニューオーリンズが自分にとってホームのような存在になっているのだと記した。

「まず、俺はこの街が大好きだ」と始めたウィンストンは次のようにつづっている。「プロとしてのキャリアにおいて、これほどまでにファンベースと文化的なつながりを感じたことはなかった。これまでに出会ったセインツファンは、信じられないほど素晴らしい人たちだった。俺や俺の家族にここがホームだと感じさせてくれた。だからこそ、昨シーズンは自分にとってとても残念なものだった。俺はこのチームと街の成功を見たい。このチーム、そしてこの街には、きっと素晴らしいことが待ち受けているはずだ! 俺は魂に導かれてここに来た。だから、この新しい挑戦からは決して逃げない。俺をここに導いたものは、まだここにある。安定した組織、チャンピオンシップを目指せるチーム、そして素晴らしいファンベース。去年のチームと同じように今年のチームもスーパーボウルで勝つために作られている」

「間違いなく、俺は今でもこのリーグでチャンピオンシップを狙える先発クオーターバックだ。でも、健康を取り戻すこと、そして健康を維持することは自分にとって最優先事項になっている。俺はこの2年で3つのひどいケガに見舞われた。このチームが目指すところに到達するのを手助けするために、俺は健康でいる必要がある。最も重要なのは、キャリアで目指しているところにたどり着くために健康でいることだ! とはいえ、この組織と街の勝利のために、どのような形であっても奉仕し、導くつもりだ! 少なくともあと1年、“Who Dat(フーダット)!”と言えることを誇りに思っている」

これは素敵なメッセージではあるが、先発級の報酬や出場機会を勝ち取るためのより良い機会を得られていれば、ウィンストンがまだセインツのメンバーであることはなかっただろう。フリーエージェンシーでは何一つ実現することはなかった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、ウィンストンの新契約は400万ドル(約5億3,296万円)が保証されており(ボーナス283万5,000ドル/約3億7,774万円、基本給116万5,000ドル/約1億5,522万円)、最大で800万ドル(約10億6,592万円)相当になるという。

ウィンストンの再契約はセインツがキャップスペースに大きな余裕を生み出すのに役立った。この契約により、キャップからは1,106万8,000ドル(約14億7,470万円)が削減されている。ウィンストンが他チームと契約していれば、そのデッドマネーは2023年シーズンまで尾を引いていただろう。つまり、ウィンストンは水曜日の期限を迎える前にセインツがキャップを下回るのに貢献したのだ。

そうした現実により、元スターターであるウィンストンは、2017年シーズンを最後にケガによる欠場をしてこなかったカーが負傷しなければ、次のシーズンもベンチに追いやられることになるだろう。

【RA】