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ドラフト上位候補のDTジェイレン・カーターが無謀運転とレース行為の容疑に対して不抗争の答弁

2023年03月17日(金) 15:17


NFLロゴ【NFL】

現地16日(木)、2023年NFLドラフトの上位候補と目されているディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターが無謀運転とレース行為の軽罪に対して不抗争の答弁を行ったという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが入手したカーターの弁護士による声明から明らかになっている。

弁護士のキム・T・スティーブンスによると、21歳のカーターは12カ月の保護観察、1,000ドル(約13万円)の罰金、80時間の社会奉仕活動、州公認のディフェンシブ・ドライビングコースの履修を言い渡されたという。

スティーブンス弁護士は声明の一部で次のように述べている。「答弁に際して、カーター氏は可能な限り最も効率的な方法でこの問題を解決するために、アセンズ・クラーク郡警察からかけられた容疑に異議を申し立てないことを選択した。彼の罪状認否により、国は2023年1月15日に発生したとされる行為について、ジェイレン・カーターに対して追加の訴えを起こすことが永久に禁止されることになる」

カーターは1月15日に起きた死亡事故に関する捜査から発覚した容疑で3月1日に逮捕され、4,000ドル(約53万円)の保釈金を支払って同日に釈放された。警察は調査の結果として、カーターとジョージア大学のリクルートアナリストを務めていたチャンドラー・レクロイがその日の早朝にレースと同じような形で車を運転していたことが判明したと発表。レクロイとジョージア大学のオフェンシブラインマン(OL)だったデビン・ウィロックは事故により死亡した。また、同じくジョージア大学のOLウォーレン・マクレンドンを含め、数名が負傷している。

「今回の調査、軽罪の交通違反で出された令状、そしてアセンズ・クラーク郡地方裁判所でカーター氏に対して出された告訴状は、いくつかの重要な事実を示しており、それはカーター氏の逮捕後にインターネット上やメディアで広まった誤った情報を覆すものだ。まず、2023年1月15日におけるジェイレン・カーターの行動が、チャンドラー・レクロイ、デビン・ウィロック、ビクトリア・ボウルズ、ウォーレン・マクレンドンを巻き込んだ悲惨な事故を引き起こしたわけではない」

また、スティーブンス弁護士はカーターが“許可が出るまで事故現場を離れなかった”ことや、“事故当時、アルコールを摂取しておらず、アルコールあるいはその他の違法物質の影響を受けていなかった”ことも記している。

カーターはNFLネットワークのアナリストであるダニエル・ジェレマイアが選定した有力候補50名のリストで5位につけている。水曜日にジョージア大学で実施されたプロデーではNFLスカウティングコンバインに臨んだ2週間前よりも体重が9ポンド(約4kg)増加しており、苦戦を強いられていた。カーターのプロデーには、シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスやジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズを含め、全32チームが参加。現在ドラフト全体9位指名権を持っているベアーズはドラフト前の候補生訪問の一環としてカーターを迎えるつもりであることをポールズGMは明かしている。

2021年に頭角を現したカーターは、2022年ドラフトで1巡目指名を受けたジョーダン・デイビスやデボンテ・ワイアットとともに、カレッジフットボール界で屈指のディフェンシブラインでプレーしていた。2021年にオールSECのセカンドチームに選ばれたカーターは、ジョージアが2年連続でナショナルタイトルを獲得した昨シーズンも、AP通信オールアメリカンのファーストチームやオールカンファレンスに選出されるという栄誉に輝いた。

【RA】