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WRのサットンとジューディをトレードするつもりはないとブロンコスHCペイトン

2023年03月27日(月) 15:13


デンバー・ブロンコスのコートランド・サットンとモントレル・ワシントン【AP Photo/David Zalubowski】

ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはデンバー・ブロンコスに加入したばかりだが、主力ワイドレシーバー(WR)の2人に別れを告げるつもりはないようだ。

現地26日(日)に行われた年次リーグミーティングの場で『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロの取材に応じたペイトンHCは、WRのコートランド・サットンおよびジェリー・ジューディを取り巻くうわさについて単刀直入に語った。

「みんなと同じように見て、読んでいる」と述べたペイトンHCはこう続けている。「時おり、誰かがプレートギリギリに構えるとき、私はその人の顎のあたりに速球を投げる。そうすると、その人は後ろに下がって、“いいだろう”と言う。最近は直球を投げてこなかったが、あの2人の選手をトレードするつもりはない」

「例年通り、この時期にあるところから電話がかかってきて通知音が鳴ると、それをとって“言っておくが、うちは違うぞ”と言うのが(ジェネラルマネジャー/GM)ジョージ・ペイトンの仕事になっている。もちろん、電話はかかってきた。あの2人はいいフットボール選手だ。だが、私たちは今、才能を集める仕事をしている。ではなぜ電話がかかってくるのか? それは私たちがあまりドラフト指名権を持っていないことが知られているからだ。そして、コートランドに関しては1年前に議論があったと思うから、私たちがまたそうするのではないかと思われているからだ。しかし、私たちは今のグループを気に入っている」

サットンはまだ27歳であり、ジューディはデンバーでの4シーズン目を迎える前に24歳になろうとしているところだ。どちらの選手もクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンをチームに呼び寄せるために交換したドラフト指名権を補うのに大いに役立つはずだが、ウィルソンからのパスを受けることでその価値はさらに高まるだろう。

2022年シーズン、サットンとジューディはブロンコスでトップ2のレシーバーとして活躍した。ジューディはレシーブ数(67回)とレシーブヤード(972ヤード)、タッチダウンレシーブ数(6回)でチームをリード。一方のサットンはタッチダウンレシーブ数(2回)でチーム2位タイに、レシーブ数(64回)とレシーブヤード(829ヤード)で単独2位となった。

その他の選手は大きく遅れをとっている。3番目に多いレシーブ数を記録したのはタイトエンド(TE)グレッグ・ドゥルシッチ(33回)で、ケンダル・ヒントン(24回)はサットンとジューディ以外で2桁のレシーブ数を記録した唯一のワイドレシーバーとなった。

サットンとジューディのどちらかが抜けると、昨季にブロンコスが記録したチーム全体のパスヤード(3,592ヤード)のうちおよそ4分の1が失われることになる。

ブロンコスでの初年度に精彩を欠いていたウィルソンの復活を期待するチームと新ヘッドコーチにとって、それは受け入れがたいことだろう。

ウィルソンの低調な1年について、ペイトンHCは「このリーグでは時々、そういうことが起こる」と話している。「すぐに謙虚にさせられる。一般的に言えば、それでクオーターバックが謙虚になれば、本気で努力している場合が多い」

「負け組に戻り、5勝。あらゆる要素を見ると、こうなった理由のいくつかを挙げることができる。残念ながら、クオーターバックとヘッドコーチは概して、真っ先に解雇される可能性が高いものだ。ラスはそれを知っているし、理解している」

「まだ若い選手だと思っている。レギュラーシーズンだけではなく、ポストシーズンでも何度も対戦してきた相手だと思っている。シアトル(シーホークス)はある意味、私たちにとって難しい相手となっていた。重要なのはラッセル・ウィルソンだけではなく、建物のすべての要素だろう。どのように準備するか。どのように練習するか。トレーニングルーム、ウエイトルームでどうするか。そうした他のすべての要素が、ラッセル・ウィルソンが評価されるのとほとんど同じように評価されることになる。そして、最終的には、その選手に合った絵を描きたいと思うものであり、私たちはそれができると思っている」

オフシーズンはまだ始まったばかりであり、ペイトンHCはブロンコスでの初年度の模様を描くために筆を走らせ始めたばかりだ。そのキャンバスにはウィルソンのトップ2レシーバーのために特別なスペースが確保されると見られている。

【RA】