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RBエリオットのリリースに「誰もいい気はしなかった」とカウボーイズHCマッカーシー

2023年03月28日(火) 11:13


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Ron Jenkins】

ダラス・カウボーイズは今月はじめにランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットと袂を分かつことを発表し、元全体4位指名選手で2度のNFLラッシングチャンピオンとの7年間の関係に終止符を打つことになった。

この動きは財政的なことが要因となり、カウボーイズはエリオットを6月1日以降にリリースすることでサラリーキャップに1,000万ドル(約13億780万円)以上の空きを作ることができる。しかし、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーが現地27日(月)のリーグ総会で『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに語った個人的な観点では、エリオットを手放すことはそれほど簡単なことではなかったようだ。

「誰もいい気はしなかった」とマッカーシーHCは述べている。「ジーク(エリオットの愛称)は才能のある選手で、素晴らしいチームメイトだ。この組織の人間はみんな彼のことが大好きだ。でも、このリーグに長くいればいるほど、今回のような心苦しい決断を迫られることになる。とても難しい決断だ。クオーターバック(QB)ダック・プレスコットにとってもつらいことだった。ダックとは何度も話をしたが、簡単なことではない」

エリオットは昨シーズンにキャリア最低の876ヤード、タッチダウン12回を記録しており、カウボーイズが2022年に1アテンプト当たり平均3.8ヤードしか稼げなかった27歳のランニングバックにこだわり続けるには、あまりにもコストが見合わなくなったのだ。

リリース前の報道では、カウボーイズとエリオットは年俸を大幅にカットすることでチームに残れるよう契約を見直す可能性があるとされていたが、結局それは実現しなかった。

ところが、マッカーシーHCは月曜日にエリオットがカウボーイズに戻れる可能性を示した。

ペリセロがエリオット復帰の可能性について聞くと、マッカーシーHCは「もちろんある」と答えている。「可能性は常に残しておくべきだ。絶対に」

最近にエリオットの希望する行き先が報道されたが、自分のチームはこのベテランRBをバックフィールドに加えることに興味はないことを何人かのコーチが示唆している 。ニューヨーク・ジェッツのロバート・サラーHCは月曜日にエリオットについて聞かれると、「われわれは自分たちのランニングバックルームに満足している。この話はここまでにしておこう」と答えている。

ランニングバック市場が落ち込み、今年のドラフトではこのポジションの層が厚いため、エリオットが最終的に来シーズンの所属先を見つけられるのは2023年のNFLドラフトが終わる頃になるかもしれない。

【R】