タイタンズGMカーソン、Sバイアートがリリース要請との報道を否定
2023年03月28日(火) 13:14ケビン・バイアードとテネシー・タイタンズはこのオフシーズンに一つの岐路に立たされている。チームが2度のオールプロであるセーフティ(S)に、ペイカットを打診したのがきっかけだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウルフは今月、バイアードがペイカットを拒絶し、タイタンズに残留することを願っているものの、主導権はチーム側にあると報じていた。
ボールを手にしているのはジェネラルマネジャー(GM)のラン・カーソンだ。カーソンGMはチーム公式サイトの記者であるジム・ワイアットに、バイアードがリリースを望んでいるとの地元の報道を否定した。
カーソンGMは現地26日(日)に「K.B.も彼の代理人も、一切リリースを求めていない。したがって、それはまったくの間違いだ。私がこれに関して言うことは以上だ」と述べている。
カーソンがリリースの報道を否定した一方、チームがバイアードにペイカットを打診したことについては否定しなかったことで、現状が宙に浮いている状態であることが強調されている。
タイタンズのGMは「K.B.には深い敬意を払っているし、彼が一人のタイタンとしてキャリアを続けてくれればうれしい」と話した。
問題は過去6シーズン中5シーズンでインターセプト4回以上を記録したスターセーフティとタイタンズが、今後一緒に歩んでいける道を見つけられるかだ。
バイアードの契約はあと2年あり、2023年のサラリーキャップに対しては1,962万3,000ドル(約25億6,241万円)を占める。この契約のラスト2年では各シーズンのベースサラリーが1,360万ドル(約17億7,619万円)となっているが、保証金は残っていない。タイタンズはバイアードをカットすることで599万1,000ドル(約7億8,228万円)をセーブし、デッドマネーは1,363万2,000ドル(約17億8,002万円)になる。6月1日以降のカットであれば、タイタンズは2023年に1,410万ドル(約18億4,113万円)をセーブし、デッドマネーは552万3,000ドル(約7億2,117万円)となる。
チームがキャップナンバーの大きいベテランにペイカットの可能性を当たるのはよくあることだ。特に、保証金が含まれない契約についてはその傾向がある。選手がサラリーを保証金に変えて契約に追加することがあり、そこには一般的にカットされたときにオープンマーケットでどう見られるかが影響してくる。バイアードはそういったアプローチを拒絶しており、それも彼の確かな権利だ。
GM職を引き継いでから、カーソンは目まぐるしく動いてきた。年齢が高くなっていたオフェンシブラインに今後の活躍が期待できる若手を導入。また、何人かのディフェンダーを、フリーエージェンシーを通じて手頃な価格で手に入れた(アジーズ・アル・シャイア、ショーン・マーフィー・バンティング、アーデン・キー)。
ライアン・タネヒル、デリック・ヘンリー、そして今やバイアードの未来が分からなくなったまま、状況はフリーエージェンシー期間からドラフトへと移ろうとしている。カーソンGMはこのベテランともう1年を共にするかもしれないし、来月に大きな動きに出るかもしれない。
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