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ビルズが州および郡と新スタジアム建設契約の最終まとめに

2023年04月05日(水) 12:42


バッファロー・ビルズ【NFL】

バッファロー・ビルズが30年のリースを含む最終的な契約の取り決めを正式に郡に提出し、6月1日(木)までの新スタジアム着工に向けて大きな一歩を踏み出した。

エリー郡議会には書類を確認して合意内容を承認するために30日の期間がある。郡の承認が降りれば、ニューヨーク州オーチャードパークにあるビルズの現在のスタジアムの向かい側の土地で、現時点で15億ドル(約1,977億3,675万円)以上、座席数6万以上と予測される施設の建設が可能になる。この施設にかかる費用は当初の見積もりである14億ドル(約1,844億8,430万円)から上昇している。

屋外型のこのスタジアムの建設作業の大部分は、2026年シーズン開始に間に合うタイミングで終わると見られている。

最終的な合意内容はビルズと州、郡が交渉したものであり、郡のウェブサイトに掲載されている。契約の詳細部分は3者が納税者による8億5,000万ドル(約1,120億6,740万円)の負担を含む暫定的な契約――NFL施設において最大の公開価格――に合意してから1年強で完了した。

NFLはG4ローンプログラムを通じてビルズに550万ドル(約7億2,504万円)を支援することに合意し、チームオーナーのテリー・ペグラとキム・ペグラは350万ドル(約4億6,145万円)を支出。その大部分はチームがシーズンチケット保持者たちにシートライセンスを案内することでまかなわれた。ビルズは建築費用が14億ドルを超えた際にそれをカバーする責任もある。

ビルズ、および州と郡は声明にて「今春の終わりに着工のセレモニーを予定している中、本日は新たな大きな動きとなった」と述べている。

最終版の契約で注目すべき点としては、移転禁止条項を含む30年リースがある。この条項によって、ビルズは契約の最初の14年で公的な資金を返済しなければならない。返済額は契約の最後の16年で減少する。

また、ビルズは毎年300万ドル(約3億9,548万円)を地元地域の社会、教育、経済的健全性のために提供することになっている。さらに、ビルズは施設を利用するファンや従業員のために公共交通機関の拠点と歩道、通路を整備することに合意した。

この契約には現スタジアムのリースを2028年7月31日まで延長することも含まれている。

州は建設費用として600万ドル(約7億9,100万円)、30年にわたるメンテナスと運営コストとして280万ドル(約3億6,911万円)を負担する。州は以前、新スタジアムのリースを郡と共有していたものの、単独管理を引き継いでいる。

新施設は1973年にオープンし、改修にはコストがかかりすぎると判断されたビルズの現スタジアムに代わるもの。2021年に行われた州の調査では、改修コストは8億6,200万ドル(約1,136万0,988万円)とされていた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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