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DEヤングの5年目オプションを検討する際に健康状態が“重要な要素”になるとコマンダースHCリベラ

2023年04月06日(木) 13:02


ワシントン・コマンダースのチェイス・ヤング【AP Photo/Alex Brandon】

ワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはオフシーズンを通して、ディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングのルーキー契約の5年目オプションを2024年に向けて行使することは形式として決まった行為ではないと示唆してきた。

現地4日(火)、USAA提供サルート・トゥ・サービス賞の受賞者として表彰された後、リベラHCはヤングの膝の負傷歴がどの程度、判断に影響を与えるのかと改めて質問されている。

『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』のニッキ・ジャブバラによると、リベラHCは「それは会話の重要な部分を動かすものになるだろう」と答え、こう続けたという。「この件に取り組み、話し合いを進めていく中で、彼を見ることが大事になってくるだろう。やはり、4月17日にスタートを切るわけだから、医師やトレーナー、ストレングススタッフ、医療担当者との話し合いを続けながら彼の現状を把握していくつもりだ。それを経たら決断を下せるだろうし、そこから前に進んでいくことになるだろう」

プロデビューを果たした初年度にサック7.5回をマークしたヤングは、ルーキーながらプロボウルに選出され、ディフェンス部門年間最優秀新人賞(DROY)を受賞している。しかし、2021年はACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したことで、シーズン後半の欠場を余儀なくされ、2022年シーズンも最初の14試合に出場できずにわずか3試合の出場にとどまった。

プロボウルに1度選出されているため、5年目オプションが行使された場合にヤングは2024年に1,745万2,000ドル(約22億8,724万円)を受け取ることになる。2023年にはキャップに対して1,099万7,000ドル(約14億4,182万円)を数える予定だ。

コマンダースは5月2日(火)までヤングの契約のオプションを行使できる。行使すれば、2024年の契約は完全保証となる。行使しなかった場合、ヤングは次のオフシーズンにフリーエージェント(FA)になる――クラブが契約延長を提示したり、フランチャイズタグを使用したりする場合は別だ。

2月初めにも、リベラHCはコマンダースがヤングのオプションを行使しない可能性をほのめかしていた。その際、リベラHCはディフェンシブタックル(DT)ダロン・ペインが契約最終年にどのようにプレーしたかを指摘し、契約最終年にヤングのモチベーションを高めることも考慮に入れていると言及している。また、先週にはオーナーが新しくなった場合にその人物がこの決断に関与する可能性があるとも示唆した。

現在、リベラHCは医療的な側面を強調している。

当然、現在から5月2日までの間に状況は変わるかもしれない。特に、これからの数週間でヤングの健康面に問題がないことが判明すれば、その可能性は高いだろう。とはいえ、リベラHCの発言を踏まえると、コマンダースが元DROYのオプションを行使しない根拠を構築しているようにも感じられる。

【RA】