ジェッツが元パッカーズQBティム・ボイルと1年契約
2023年04月07日(金) 09:39ニューヨーク・ジェッツが攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットのシステムに精通したクオーターバック(QB)を迎え入れている。だが、話題となっている方のクオーターバックでは(まだ)ない。
ジェッツがベテランQBティム・ボイルと1年契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地6日(木)に情報筋の話を元に報道。その後、チームが今回のニュースを正式に発表している。
2019年と2020年にパッカーズに所属していたボイルは、主にプレシーズンで活躍。当時、ハケットはパッカーズで攻撃コーディネーターを務めていた。その2シーズンで11試合に出場したボイルだが、パス数は4回にとどまっており、そのうち3回を成功させて15ヤードという記録を残している。
その後、2021年にバックアップとしてデトロイト・ライオンズと契約を結んだボイルは、ジャレッド・ゴフの代役として3試合に先発出場した。その3試合でパス94回中61回を成功させて526ヤード、タッチダウン3回、インターセプト6回をマークしている。
2022年、ボイルはシーズンの大半をライオンズの練習生として過ごした後にシカゴ・ベアーズと契約。ベアーズでは1試合に出場し、パス8回中2回成功で33ヤードを記録した。
そして、今回はついにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区以外のチームと契約することになっている。
ボイルの加入は、ハケットに馴染みがあり、それに関連してシーズン開幕前のいずれかのタイミングでジェッツにトレードさせると予想されているQBアーロン・ロジャースのこともよく知っている選手(すなわち、ワイドレシーバー/WRのアレン・ラザード)を迎え入れるという、ジェッツのオフシーズンの流れをくむものだ。ボイルを加えても計画が台無しになることはなく、今オフシーズンにQBザック・ウィルソンが2番手の座から追いやられる可能性もほとんどないだろう。
しかし、ロジャースの状況が長引く限り、ジェッツはボイルと契約を結ぶことによって、ハケットのスキームに精通し、オフシーズンワークアウトやチームメイトの指導を行う上で役に立つシグナルコーラーを擁することができる。
【RA】