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自分の実力を疑う者を見返したいと意気込むバッカニアーズRBエドモンズ

2023年04月11日(火) 15:03


マイアミ・ドルフィンズのチェイス・エドモンズ【AP Photo/Rebecca Blackwell】

ランニングバック(RB)チェイス・エドモンズはこの1年間で、好条件の契約を結ぶことから、半年も経たないうちに3つ目のNFLチームに移籍するという事態まで、さまざまな経験をしてきた。

しかし、現在のエドモンズは先月に契約したタンパベイ・バッカニアーズに真のチャンスを見出している。そして、それを2022年に所属したどちらのチームでも決して得られなかったチャンスだと見ているようだ。

『The Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』によると、エドモンズは「最初の4年間の映像を振り返ったら分かるはず。自分はこのリーグで優秀なサードランニングバックになれると思っているし、バックフィールドから出て行ってラインバッカーと大きなミスマッチを起こすような選手になるつもりだ。彼らが間違っていることを証明したくてたまらない」と語ったという。

エドモンズは上昇気流に乗っていたが、キャリア最初の4年間を過ごしたアリゾナ・カーディナルスではすべてのスナップに参加しなければならなかった。当時のエドモンズは好戦的だったものの、マイアミ・ドルフィンズと交わした2年1,200万ドル(約15億9,986万円)の契約には少しばかり苦しめられたと認めている。

「“よし、ついに自分にとって良い方向に向かおうしている。ようやく上向きになってきた”っていう感じだった。それなのに、昨シーズンは正直に言うとこれまでのフットボールキャリアで最悪のシーズンだった。パフォーマンスの面でも、自分の基準にまったく達していなかった。すごく屈辱的だ」と話したエドモンズは次のように続けている。

「俺はロッカールームにいるヤツの1人で、人間の自然な反応として甘んじていたんだ。俺の言っていることが分かる? 要は、前と同じような気力がなかったんだ」

ドルフィンズに所属していた短い期間に、苦戦を強いられていたエドモンズは8試合に出場(2試合に先発出場)してキャリー42回で120ヤード、タッチダウンラン2回、キャッチ10回で96ヤード、タッチダウンキャッチ1回を記録。その後、アウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブのトレード時に見返りとしてデンバー・ブロンコスに送られたエドモンズは、5試合に出場して186スクリメージヤードをマークした。ハイアンクルスプレインを抱えていたエドモンズは昨シーズンに合計4試合を欠場している。

バッカニアーズはベテラン選手の中で最低レベルの108万ドル(約1億4,399万円)の1年契約をエドモンズと締結した。

挑戦的な態度に関しては戻ってきているようで、「あそこに戻って、もっと好戦的になるのが待ち遠しい」とエドモンズは強調している。

クオーターバック(QB)トム・ブレイディの引退やRBレナード・フォーネットらの放出に伴い、バッカニアーズは再起動モードに入った。エドモンズは新しく生まれ変わったバッカニアーズ攻撃陣に欠かせない存在になることを望んでいる。

「タンパに行く機会を得て(QB)ベイカー・メイフィールドのような選手と一緒にプレーできることに感謝している」とコメントしたエドモンズは「ものすごく好戦的な人。ただ、そのエネルギーを吸収して、個人としてもチームとしても、みんなから期待されていることをやるつもりだ」と続けた。

【RA】