NFLが“NFLアフリカ”プログラム拡大でケニアへ
2023年04月11日(火) 14:02ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)がアフリカ大陸のあらゆるレベルにおけるフットボールの発展に投資を続けている中で、リーグの“NFLアフリカ”プログラムがケニアに拡大されることが決定した。
今回の拡大により、NFLは現地4月10日(月)から15日(土)にかけて、ケニアのナイロビで人材発掘キャンプとNFLフラッグフットボールのイベントを実施する。これは、アフリカで成長しているファンベースに対応するべく、より多くの方法を展開するための長期的かつ複数の市場にまたがるコミットメントを強調するものだ。
NFLのヨーロッパおよびアフリカ部門責任者であるブレット・ゴスパーは次のように述べている。「NFLをグローバルに成長させることはリーグの主要な戦略的優先事項であり、アフリカでのフットプリントとファンダムを発展させることは、このビジョンの重要な部分だ。NFLアフリカをケニアに拡大し、次世代を担うアフリカの選手やファンがこのスポーツに触れる機会を作ることを楽しみにしている。NFLフラッグが世界中で若者たちにゲームをプレーするよう促していることに始まり、より多くの国際的なアスリートがNFLでプレーできるようにするための道筋が構築されていることに至るまで、このスポーツはすべての人々に対する居場所がある」
現在、アフリカ大陸の15カ国から125名以上のアフリカ系(アフリカ生まれ、または米国生まれの一世)の選手がNFLでプレーしている中で、有望な若手選手を対象とした人材発掘キャンプが今月、ケニアで開催される予定だ。
カメルーン、ケニア、モロッコ、ナイジェリア、セネガルなどのアフリカ諸国から集まった16歳から21歳の29名の候補生が、3日間にわたって行われるNFLコンバインスタイルのキャンプに参加し、そのスキルを披露する。
国際的なアスリートがNFLでプレーするための道筋を促進するために行われるリーグの取り組みの一環として、参加者はNFLインターナショナルコンバインやNFLインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)プログラムへの招待状、あるいは英国のNFLアカデミーに参加する機会をかけて競い合う予定だ。
英国にてナイジェリア人の両親のもとに生まれ、スーパーボウル制覇を2度経験したオウシ・ウメニオーラが中心となって開催したNFLイベントに、ウメニオーラ主催の“The Uprise(ジ・アップライズ)”の取り組みに参加した選手が招待された。“The Uprise”はこの数カ月間に6カ国で200名以上のアスリートのためにスカウティングイベントを開催している。
NFLアフリカのリードアンバサダーを務めているウメニオーラは「NFLをアフリカにもたらすことはずっと自分の夢だった。そしてここ数年、“The Uprise”とNFLはその夢を現実のものにしてきた」と語った。「インターナショナル・プレーヤー・パスウェイ・プログラムやNFLアカデミー、フラッグフットボールを通じて提供された機会を目にするのは信じられないほど素晴らしいことだった。そして、これはまだ始まりに過ぎない」
Jambo!
The @NFL has touched down in Kenya 🇰🇪 for the NFL Africa Camp 2023!
Karibu NFL!
🇰🇪 🇰🇪 🇰🇪 pic.twitter.com/M6MgtMez0y— NFL Africa (@NFLAfrica) April 10, 2023
「こんにちは! @NFLがNFLアフリカキャンプ2023のためにケニアに上陸! ようこそNFL!」
ミネソタ・バイキングスのブライアン・アサモア(ガーナ)、アトランタ・ファルコンズのアーノルド・エビケティ(カメルーン)、ニューオーリンズ・セインツのポールソン・アデボ(ベナン)、カロライナ・パンサーズのイクム・エクウォヌ(ナイジェリア)、マイアミ・ドルフィンズのエマニュエル・オグバ(ナイジェリア)など、現役NFL選手の数名がケニアでのアクティビティに参加する予定だ。
また、ナイロビ市内の10校から集まった若者にNFLフラッグフットボールを紹介するイベントも予定されている。それに並行して、NFLフラッグフットボールをもたらして全国的な競技人口の増加を後押しするために、NFLは地元の教師やケニアン・フェデレーション・アメリカン・フットボール(KFAF)を対象にトレーニングクリニックを実施し、コーチングスキルの向上を図るつもりだ。
ケニア・アカデミー・オブ・スポーツ(KAS)の最高経営責任者であるドリーン・オディアンボーは「ケニア・アカデミー・オブ・スポーツは学校へのNFLフラッグフットボールの導入を通じて、アメリカンフットボールというスポーツをさらに発展させていくためにナショナル・フットボール・リーグと提携していることを光栄に思っている」とコメント。「全国でスポーツの才能を伸ばすという使命の一環として、KASはNFLと共同でカサラニ地域の教育省を通じて10校を12週間のNFLフラッグフットボール・プログラムに参加させており、今年中にトーナメントを開催することになっている。KASは学校のタレントパスウェイを通じてこの新しいスポーツをもたらしていることをうれしく思っている」
また、KFAFのジョージ・アルワンガ会長はこうつけ加えた。「ナショナル・フットボール・リーグと提携し、ケニアの若者のためにフラッグフットボール・プログラムを紹介、提供できることを喜ばしく思っている。このパートナーシップは、国におけるフラッグフットボールの今後の成長にポジティブな影響を与え、より多くの学校やコミュニティがこのスポーツを受け入れ、楽しむことを奨励するものであり、国全体でこのスポーツを発展させ、ケニアの若者にゲームを学び、プレーする機会を提供するというKFAFの目的に合致している」
NFLフラッグは世界で最も急速に成長しているスポーツの1つだ。このスポーツは世界中のアスリートや少年少女に力を与え、生涯にわたるゲームへの情熱を浸透させている。フラッグフットボールは楽しく、エキサイティングで、どんな人でも参加できるスポーツであり、女性や女子がこのスポーツの急成長を後押ししている。
現在、100カ国以上で2,000万人以上の人々がフラッグフットボールをプレーしている。フラッグフットボールはスポーツマンシップやチームワーク、フィールド内外での友情の重要性を発見しながらゲームをプレーする体系的な機会を若者に提供するものだ。
今回の拡大は、アクラで年間を通して開催された人材発掘キャンプやNFLフラッグフットボールクリニック、ファンイベントなど、2022年にガーナで実施されたプログラムの成功に続く形で実施される。
NFLがガーナで行っているフットボール普及活動により、NFLフラッグフットボールのユースチームがラスベガスで開催された2023年プロボウルゲームズでのNFLインターナショナル・フラッグフットボール・チャンピオンシップにガーナ代表として参加した。
4月のイベントはケニア政府とケニア・アカデミー・オブ・スポーツの支援により、ナイロビのカサラニ・スポーツ・コンプレックスで開催される。
【RA】