ドラフトに集中するコルツHCスタイケン、QBジャクソン獲得を狙っているとのうわさを否定
2023年04月13日(木) 11:42インディアナポリス・コルツはクオーターバック(QB)を必要としているが、チームのファンは急いでボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンを呼び寄せてほしいとは思っていないかもしれない。
ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンの発言に基づくと、ジャクソンはコルツの現在の計画に含まれていないようだ。ジャクソンがコルツへ移籍する可能性が騒がれていることについて質問されたスタイケンHCは、その考えに少し冷や水を浴びせるような発言をしている。
現地12日(水)、スタイケンHCは「ああ、私たちはドラフトに集中しているし、今いるメンバーに焦点を合わせようとしている。今の私たちはそういう状態だ」とコメントした。
コルツは昨季にフィラデルフィア・イーグルスで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたスタイケンの下でシーズン後半にいくつかの試合に先発出場していたQBガードナー・ミンシューと契約を結んだが、スターターとなる新人QBを加えることも見込まれている。
コルツは2023年NFLドラフト全体4位指名権を所有しているものの、この指名権を維持しているということは、チームが4番目に気に入っているクオーターバックを指名することを意味しているのかもしれない。全体1位指名権を持つカロライナ・パンサーズと全体2位指名権を持つヒューストン・テキサンズは、いずれもクオーターバックの獲得を検討していると見られている。全体3位指名権を持つアリゾナ・カーディナルスはトレードダウンにかなり前向きな姿勢のようで、QBが必要なチームと取引するかもしれない。
しかし、コルツはクオーターバックの候補生との面談にいそしんでいる。水曜日にフロリダ大学のアンソニー・リチャードソンと面談したコルツは、今週中にオハイオ州立大学のC.J.ストラウドとも面談する予定だ。コルツはすでにレキシントンでケンタッキー大学のウィル・リーバイスにワークアウトさせており、ストラウドおよびアラバマ大学のブライス・ヤングのワークアウトも先週にそれぞれ済ませている。
候補生を評価することに関して、ワークアウトとインタビューの両方が重要だと考えているスタイケンHCは次のように語った。
「両方だと思う。映像を見て(彼らが誰なのか)なんとなく分かっていても、そのあとは実際に会ってみる。だが、彼らを知るということ――このプロセスの重要な部分だと思っている――は、その人がどういう人物か、仕事に対する姿勢や性格など、選手に求めるちょっとした違いを知るということなのだ」
では、スタイケンHCはクオーターバックに何を求めているのだろうか。興味深いことに、ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバートやフィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツを指導してきたコーチは、無形の資質について語りたかったようだ。
「良い人を探している。つまり、それが最も重要なのだ」と述べたスタイケンHCは「もちろん、有形のものと無形のものがあり、私が何を求めているかを詳しく説明するつもりはないのだが、本当にうちでは良い人を求めている」と続けている。
15日後、コルツはもう1人のクオーターバックを迎えることになるかもしれない。それが誰になるかはまだ分からないが、スタイケンHCのコメントからすると、ジャクソンのようにすでにスターとなっている選手ではなく、ルーキーになる可能性が高いようだ。ジャクソンも“良い人”かもしれないが。
【RA】