契約延長に合意後、タイタンズへの忠誠心を示すDTシモンズ
2023年04月13日(木) 13:33先週、テネシー・タイタンズのディフェンシブタックル(DT)ジェフェリー・シモンズはその価値に見合う大型契約を手に入れた。それを受け、チームのシモンズに対するコミットメントは本人にも伝わっている。
現地12日(水)、報道陣の取材に応じたシモンズは2019年NFLドラフトで自分を1巡目指名する際に健康上の懸念に目をつぶってくれたフランチャイズへの感謝の気持ちと忠誠心を示した。タイタンズの投資――当時は比較的、リスクのあるものと見られていた――は見事に実を結んでおり、シモンズ自身も長くはないにせよ、これからの5年間で喜んで恩に報いようとしている。
チーム公式サイトによると、シモンズは「ゴールドジャケットを除けば、自分がツートーンのブルー以外を着ている姿を想像したことは一度もない。今日は素晴らしい日だ。ここで引退したいし、このフランチャイズを幸せにしたいと思っている」と語ったという。
シモンズはこれまでのキャリアで確実にタイタンズを幸せにしてきた。この2シーズン、シモンズは合わせてサック16回、タックル108回、タックルフォーロス21回を記録。ゲームを破壊できるディフェンダーとなったシモンズは、当然の結果としてプロボウルに2回、オールプロのセカンドチームに2回選出されている。
シモンズの道のりは2019年ドラフトで10位以内に指名されることが確実視されていたにもかかわらず、ドラフト前の練習でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、NFLチームからの期待値が大きく下がったところから始まった。指名する順番が回ってきたとき、ミシシッピ州立大学の傑出した選手がまだ入手可能であることに喜んだタイタンズは、全体19位で彼を獲得している。
シモンズが痛みとの闘いを強いられたのは、このときだけではなかった。2022年シーズンも、足首に問題を抱えていたシモンズは2試合を欠場している。水曜日、オフシーズン中に足首の“クリーンアップ”を受けたことを明かしたシモンズは次のようにコメントした。
「今は良い感じだ。今は足首をより良くし続けることが一番重要だと思う」
トップクラスのインテリアディフェンダーを思い浮かべるときにすぐにシモンズの名前が出てこないことを踏まえると、彼の契約延長は意外な展開だったかもしれない。とはいえ間違いなく、シモンズのことを注意深く見ている人は彼がいかに効果的な選手になったかを十分に理解しているはずだ。
タイタンズはシモンズの貢献と明るい未来に対し、喜んで対価を支払っている。今後のキャリアでもこれまでのような道をたどれば、シモンズはタイタンズの一員として引退するかもしれない。
【RA】