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2023年もレイブンズのQBになる確約のないジャクソンと「ぜひ一緒にプレーしたい」とWRベッカム

2023年04月14日(金) 12:29


オデル・ベッカム【AP Photo/Alex Menendez, File】

現地9日(日)にボルティモア・レイブンズへの加入に合意したスターワイドレシーバー(WR)のオデル・ベッカムは、その後にマイアミでクオーターバック(QB)のラマー・ジャクソンと一緒に打ち上げをしている。しかしながら、ジャクソンが今シーズンに必ずレイブンズに戻るという確約は得られなかったとOBJは言う。

「何の確約も得られなかったけど、人生は不確実なものさ」とベッカムは木曜日にボルティモアで開かれた入団記者会見で話している。「明日やあさってに何が起きるかさえ分からない。分かっているのは過去に起きたことだけだ」

ベッカムは投げやりな態度でその不確実性について話しているものの、レイブンズで2023年に投球を行うのはNFLの元MVPだと信じており、その可能性に「興奮している」と述べた。

「彼はこのチームに残ると俺は思っている」とベッカムは話している。「ここにいる二人(ジェネラルマネジャー/GMのエリック・デコスタとヘッドコーチ/HCのジョン・ハーボー)もチームにいてもらいたいと思っているだろうし、結局は彼ら次第だ」

デコスタGMは 3月2日にジャクソンがトレードを要求してから本人と話はしているが、ベッカムとの契約が決まってからは話し合っていないと述べた。

デコスタGMは木曜日にこう語っている。「いろいろとやり取りはあったが、ラマーはチームの計画に含まれており、われわれはラマーのことが大好きだ。彼に対する思いはシーズン終了後も少しも変わっていない。まだ長期契約が成立することに期待している。彼はこのチームをわれわれが望むところへ導いてくれるのにふさわしい選手だ。ロッカールームも、組織も、ファンベースも、それを分かっていると思う。まだ現在進行形ではあるが、9月にラマー・ジャクソンがチームにいることが最高の状態だと思わない状況は考えられない」

ジャクソンとの長期契約に至らなかったレイブンズは彼に非独占的フランチャイズタグを使用した。ジャクソンは他のチームと契約について話し合い、オファーシートにサインすることが許されている。もしそうなった場合、レイブンズはそれに対抗するか、あるいは2つの1巡目指名権と引き換えにジャクソンの退団を認めるかのどちらかを選ぶことになる。

状況は常に変化するものだが、現時点でほとんどのチームがジャクソンとの契約に興味がないことを公言していることから、ジャクソンは少なくとも2023年のシーズンはレイブンズで過ごすというのがおおかたの予想となっている。

万全な状態のOBJがフィールドにもたらせるものや、ジャクソンとの友好関係を考えると、ベッカムのような選手が加わったことでその可能性はさらに高まったと言えよう。

ベッカムは最低で1,500万ドル(約19億8,855万円)、インセンティブを含めると最高で1,800万ドル(約23億8,626万円)にまで上る1年契約をレイブンズと結んだ。

第56回スーパーボウルでACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した30歳のベッカムは2022年シーズンをすべて欠場している。2021年のレギュラーシーズンはクリーブランド・ブラウンズとロサンゼルス・ラムズの選手として14試合に出場し、44回のキャッチで537ヤードとタッチダウン5回を記録。さらに、ラムズのポストシーズンでは21回のキャッチで288ヤードとタッチダウン1回をマークした。

キャリア最初の3年間は毎年プロボウルに選ばれていたベッカムだが、ここ数年は何度も膝のケガに悩まされ、苦戦を強いられてきた。ベッカムが最後に1,000ヤード超えのシーズンを送ったのは、新しくレイブンズの攻撃コーディネーター(OC)になったトッド・モンケンがブラウンズでオフェンスの指揮を執っていた2019年となる。

レイブンズはハイライトシーンを独占する準備が整った選手を獲得できたと信じている。

「再び爆発的なプレーをする準備ができている選手を手に入れた」とデコスタGMは語った。

OBJは最後にジャクソンに向けてメッセージを送った。

「ラマー、もし見ているなら、君とぜひ一緒にプレーしたい。ここにいる人たちには話しておく。うまくいくことを願っているよ。レイブンズと言えばラマーだ。一緒にプレーできるかもしれない可能性に興奮したことは確かだ。ただ、簡潔に言うと、人生に確かなものなんて何もない」

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