ニュース

トレード要請したLBホワイトを手放す意向はないとバッカニアーズGMリヒト

2023年04月14日(金) 12:47


タンパベイ・バッカニアーズのデビン・ホワイト【Cooper Neill via AP】

タンパベイ・バッカニアーズがラインバッカー(LB)デビン・ホワイトのトレード要請に応じることはない。少なくとも、今のところは。

バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは現地13日(木)に、2023年NFLドラフトを前にした記者対応をした際、ホワイトを動かす“意思はない”とし、次のように語っていた。

「私はこの上なくデビンを尊敬している。彼は一人の選手としてわれわれのために素晴らしい活躍をしてきたし、われわれは彼とのこれからの未来を楽しみにしている。だからこそ、彼はわれわれのチームにいる。今季を楽しみにしている。ドラフトやフリーエージェンシーを通じて、今季に向けて準備を進めており、彼がこのチームの一部であることを楽しみにしている。彼に可能だとわれわれ全員が思っている通りのシーズンを彼が送れば、こういったことを静められるだろうし、全員が満足だ」

ホワイトはキャリアを通じてプロボウルに3度選出され、バッカニアーズが第55回スーパーボウル優勝を果たす中で輝かしいパフォーマンスを発揮してきた。しかし、試合平均で見ればトップクラスのディフェンダーというわけではない。それでも、リヒトGMはホワイトがバッカニアーズにもたらすもの、特に、このオフシーズンに確保に成功したベテランのラボンテ・デービッドと共にホワイトがもたらすものを評価している。

ドラフトで選手を獲得し、代わりになる選手を差し込めばいいというものではないことを、リヒトGMは分かっている。

「数年にさかのぼり、おそらく、このポジションのデプスや、過去数年にデビンとラボンテを交代させなくてよかったのがどれほど重要なのかを承知しているからこそ、われわれはインサイドラインバッカーを獲得する一歩手前まで消えていた」とリヒトGMは説明している。

「どのドラフトでも、あらゆるポジションに優れた選手がいると言うつもりはない。今年のドラフトでその部分が強いとは言わない。しかし、もちろんわれわれは常に検討しているし、適切な時、適切な場所、適切な条件であれば、一人を獲得することをいとわない」

リヒトGMは、特に他の場所でプレーしたいというホワイトの望みを満たすためだけには、その代役を探すことに関心がないように見える。バッカニアーズにはもっと大きな優先事項があり、そこにはクオーターバックに長期的なソリューションを見つけることが含まれている。2023年のロースターにはベイカー・メイフィールドがいるものの、キャリアの現段階において、メイフィールドは保証とは遠い位置にいる。

バッカニアーズは今年のクオーターバックたちのトップ2を――おそらくはトップ3でも――指名する位置にいるとは見られていない。ケンタッキー大学のウィル・リーバイスが興味深い選択肢であり、全体19位でバッカニアーズの指名順が来たときに残っている可能性があるものの、未来のシグナルコーラーを探すにはトレードアップする必要があるだろう。

それでも、リヒトGMがこのポジションの検討を除外することにはならない。ドラフト前の段階ではあらゆるGMがそう言うように、すべてのポジションにおいて、すべての選択肢がある。

「一番見つけるのが難しいポジションがそれだ。チームで最も重要なポジション。見ての通り、毎年連続して各チームが彼らをトップ10で指名している。われわれにはもう知っているカイル(トラスク)やベイカーがいて、彼らは何年か素晴らしい年を送っており、今年は彼がここに来たことで競争があって、彼らのうちのより優れた者が最大の力を発揮してくれることを願っている。だが、もう一人のクオーターバックをとることにも臆さない。なぜなら、今年ではなくても、未来のまた別の機会に挑戦するかもしれないからだ」

今のところ、すべてが――チームにおけるホワイトのステータスを除いて――宙に浮いている状態だ。どこかのチームが拒絶できないほどのオファーをしない限り、ホワイトは2023年もバッカニアーズにいるだろう。

【A】