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ライオンズに期待高まるも「4月に優勝候補がいるなんて思わない」とQBゴフ

2023年04月19日(水) 13:40


デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Duane Burleson】

NFLのカレンダーには、重要な予定が無数に待ち構えている。

2023年のNFLドラフトは来週に迫っている。その後、5月にはチーム合同練習(OTA)が始まり、6月には参加必須のミニキャンプ、7月の終わりにはトレーニングキャンプが始まる。

デトロイト・ライオンズのクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフは、自分の予定をよく理解している。そのため、ライオンズはオフシーズンに注目の的になるかもしれないが、9月のフィールド上では4月の話題は関係ないことを認識している。

ゴフは現地18日(火)に記者陣に対して「4月に優勝候補がいるなんてことはないと思う。俺が何を知ってるっていうんだ? 今から8月まで、あるいは何であれ、多くのことが変わる可能性がある。俺たちはオフシーズンと昨シーズンに取り組んだことを気に入っているが、そこにはもっと改善しようと取り組むべきことがたくさんある」と話した。

ライオンズが9勝8敗という、2017年シーズン以降で初めての勝率5割を超える成績を収めた2022年シーズンを受け、デトロイトはその話題に沸いている。

アーロン・ロジャースがグリーンベイ・パッカーズを去り、シカゴ・ベアーズは大規模な再建中、ミネソタ・バイキングスのロスターが流動的な現在、ライオンズは力を伸ばしており、チームは2016年シーズン以来のプレーオフ復帰とクラブ史上初のNFC(ナショナル・フットボール・リーグ)北地区タイトルを獲得する好機と思われる。ライオンズは1993年シーズンにNFC中地区の首位を獲得して以来、ディビジョンの栄冠を手にしていないのだ。

2023年シーズンが開幕するとき、ライオンズは2022年の最後の6試合で5勝した勢いを引き継ぎたいところだ。ポストシーズンには届かなかったものの、ライオンズはレギュラーシーズン最終戦でライバルのパッカーズに勝利した。

このオフシーズンに、ライオンズはコーナーバック(CB)キャメロン・サットンやセーフティ(S)C.J.ガードナー・ジョンソンと契約して守備陣を強化し、ランニングバック(RB)のデビッド・モンゴメリーを加え、それぞれのコーディネーター(攻撃コーディネーター/OCベン・ジョンソンと守備コーディネーター/DCアーロン・グレン)を維持した。2022年全体2位指名のエイダン・ハッチンソンは鳴り物入りのルーキーシーズンを終え、同じく1位指名のジェイムソン・ウィリアムズは1年目の大半をACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの回復に費やした後、今オフシーズンに万全な状態となった。

チームにとっては期待が膨らむ時期だが、ゴフは平静を装っている。そして彼は、この時点でライオンズが他チームからの標的になっていると考える理由がわからないという。

彼は「俺たちが標的になっているとは思わない。プレーオフを逃したんだ。プレーオフを逃したのに、なぜ狙われる? つまり、俺たちはいいプレーをしてきた。昨年はいいプレーができたし、まだやるべきことはたくさんある。でも、俺たちはいいチームだ。たぶん、チームは今年より多い勝ち目があるだろう。俺たちはチャンスを広げるためにたくさん取り組んできたし、今年はより良いチャンスを得られるとを願っているよ」とコメントした。

ゴフはオフシーズンの常套句を巧みに避けている。彼は現実的でありながら、まだ楽観的でもある。しかし、多くの変更はないものの、ライオンズで3年目のシーズンを迎えたゴフは、フランチャイズに異なる雰囲気があることを認めている。

ゴフは「オフシーズンに彼らが取った行動を見れば、わかるだろう。今年は少し攻撃的になっている。俺はこのチームでの3回目のオフシーズンになるけど、彼らの積極性を見ることができるし、それは俺たちにも浸透しているよ。俺たちはすべてを見ている。何が起こっているかはわかっているんだ。あと数週間もすれば、ドラフトが来て、さらにその傾向は強まるだろう。積極的に挑戦し、誰とでも戦えるチームであることを自覚し、今年こそは活躍しようとするんだ」と語った。

ライオンズは2022年シーズンにたくさんの話題を呼んだ。今シーズン、チームをどこまで盛り上げられるかが、今、大きな疑問となっている。ゴフが言うように、この疑問は4月中には答えが出ないが、彼のチームに対する自信と希望は、9月の開幕戦まで続くだろう。

【AK】