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自分を指名するチームを知りたくて“たまらない”アラバマ大学のQBブライス・ヤング

2023年04月21日(金) 14:34


ブライス・ヤング【NFL】

来週の今頃、ブライス・ヤングは2023年NFLドラフトで名前が呼ばれ、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルに抱擁されていることだろう。

アラバマ大学出身のクオーターバック(QB)であるヤングにとっては、ドラフトのどのタイミングで自分の名前が呼ばれるかが最大の問題となっている。現地20日(木)、『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演したヤングは、自分がプロとしてのキャリアをどこで始めることになるのかを知りたくて“たまらない”と認めた一方で、高い注目を集める候補生としてのプロセスを受け入れながら4月27日(木)を迎えることを“何よりも楽しみにしている”と明かした。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のMJアコスタ・ルイスに対し、「どこに行くことになろうが、どこで名前を呼ばれようが、恵まれていることだと思う」とヤングは話している。「どこへでも行くつもりができている。俺にとっては、自力でコントロールできることに集中し、時間を割いて話す機会を与えてくれたすべてのチームに対して、最高の状態で自分をアピールすることが大切で、そういう機会をもらえたことにはものすごく感謝している。それから、いざ自分の名前が呼ばれたときに、仕事にとりかかり、フランチャイズに自分のすべてを捧げられるように、このプロセスでできる限りの準備をしておきたいと思っている。本当にそれだけを気にかけている」

ヤングはNFLネットワークのドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアが選んだ最新のドラフト有望株トップ50のランキングで1位に選ばれた。フランチャイズQBになる可能性を秘めた21歳のヤングは、『NFL.com』によるモックドラフトの大半で全体1位指名を受けると予想されている。

誰もが欲する全体1位指名権をトレードで獲得し、優秀なフランチャイズQBを必要としているカロライナ・パンサーズは、ヤングをはじめとし、オハイオ州立大学のC.J.ストラウドやフロリダ大学のアンソニー・リチャードソン、ケンタッキー大学のウィル・リーバイスなどをドラフト前訪問に招き、今年のQB候補を吟味している。

パンサーズはヤングが先週に残りのドラフト前訪問をキャンセルする前に正式に面談した2チームのうちの1つだ(もう1チームはヒューストン・テキサンズ)。ヤングがドラフトのトップ2指名権を持つチーム以外との面談を見送ったことで、ドラフト当日にグッデルと最初にハグをするのはヤングになるのではないかとの憶測が飛び交っている。

オーナーのデビッド・テッパーを含めたパンサーズとの面談について「お互いのことをよく知ることができた」と振り返ったヤングはこう続けた。「本当に、すべてに熱心に取り組んでくれていることに感謝している。テッパー氏があれほど関わっているのは、彼がどれだけチームを大切にしているかを示しているし、コーチングスタッフ全体にもそれが伝わっていると言える。彼らは何事にもものすごく力を注いでいる。彼らとは話すことができて、将来的に何を望んでいるのか、これまで何を築いてきたのかについて、とても明確な計画を持っていることや、彼らがずっとそうしてきたことが分かった。彼やディナーに参加した方々と一緒に過ごせただけでも、自分にとっては素晴らしい機会、素晴らしい経験になった。個人的にも、彼らのフィールド内外の哲学を聞いただけで多くのことを学べた。だから、自分にとっては素晴らしい経験だった」

実際の2年生だった2021年にハイズマン賞を受けたヤングは、クリムゾン・タイドを23勝4敗に導き、アラバマ大学の先発QB(先発27試合)として2シーズンで8,200パスヤード、タッチダウン79回をマークし、インターセプトはわずか12回に抑えた。チームは選択を行う前にあらゆる詳細情報を検討するため、身長5フィート10(約177.8cm)、体重204ポンド(約92.5kg)というヤングの体格は懸念要素となる。

ヤングはそういった不可避の問題については楽観的な態度を保ち、“自分がコントロールできることだけに集中”できると主張している。

「その質問は十分に受けてきた。慣れっこさ。俺は自分が何なのか知っている。自分に何ができるか知っている。俺にとっては、何も新しいことじゃない。俺は周りにいるすべてのやつらに対してこの体格でやってきたし、俺がフットボールをプレーしてきた経験から言えば、他のやり方を知らない。だから、分かる。理解している。誰にでも自分の意見を言う権利はあるし、それは問題ない。そういうことを聞かれたり、話されたりすることについては問題ないけれど、俺は自分に何ができるかを知っている」

トップピックになることのプレッシャーについて、ヤングはアラバマ大学での注目度の高い試合や、カリフォルニアの高校フットボールが激戦になっていた経験から備えが十分だと感じている。

プレッシャーについて「それについては、人生を通じていろいろなレベルで経験してきたことだと感じている」と話したヤングは、次のように続けた。

「俺としては、最高の自分になり、一緒に働く人たちと協力するために、できることをすべてやりたい。コーチや選手たちと一緒に、彼らのインプットやアドバイスを取り入れるために自分にできるすべてをやる。俺はそういう基準を守りたい」

「どんな期待がかかるにしろ、それは俺にはコントロールできない。俺にコントールできるのは自分がどれだけハードにやるか、毎日何を取り入れるのか、そして、自分の目標とチームの目標のために、自分にできるすべてをやろうと努力するかという部分だ」

【RA/A】