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ライオンズの4選手を含む5選手がギャンブルポリシー違反で出場停止処分に

2023年04月22日(土) 17:50

NFLのロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLは現地21日(金)、デトロイト・ライオンズの4選手を含む5選手をリーグのギャンブルポリシー違反で出場停止処分にした。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、リーグはライオンズのワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズ、クインテズ・シーフス、スタンリー・ベリーヒル、セーフティ(S)のC.J.ムーア、ワシントン・コマンダースのディフェンスエンド(DE)シャカ・トーニーを出場停止にしたという。

ウィリアムズとベリーヒルは6試合の出場停止処分を受けた。シーフス、ムーア、トーニーはいずれも無期限の出場停止処分となり、2023年シーズン終了後に復帰を申請することができる。

NFLはその後、出場停止処分の事実を認めた。

リーグは声明の中で「リーグの審査により、内部情報が使用されたことを示す証拠や、何らかの形で試合が危険にさらされたことを示す証拠は見つからなかった」と発表した。

ギャンブルポリシーは、NFLに関わる誰もが、練習場を含むチームやリーグの施設や会場で、あらゆる形態のギャンブルを行うことを禁止している。

ライオンズは金曜日に、シーフスとムーアを出場停止処分後に放出したことを発表した。

ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)、ブラッド・ホームズは声明の中で「NFLの調査の結果、数名の選手がリーグのギャンブルポリシーに違反していたことが判明した。これらの選手は、われわれの組織の価値観と一致しない行動により、リーグの規則に違反した。われわれはクインテズとC.J.を直ちに放出することを決定した。スタンリーとジェイムソンの行動には失望しており、両選手と協力して、これらの違反の重大性を理解してもらい、今後のリーグルールの扱いを明確にする」とコメントしている。

今回の出場停止処分は、NFLが2022年シーズンにワイドレシーバーのカルビン・リドリーを出場停止にして以来初の、選手に対するギャンブルによる禁止処分となった。ジャクソンビル・ジャガーズのリドリーは、今オフシーズンにリーグによって復帰を認められた。

ライオンズによると、ウィリアムズとベリーヒルの出場停止処分は、NFLの施設からNFL以外の試合で賭けに興じたことに起因するという。両レシーバーは、最終ロースターカットダウン期日から始まる出場停止処分までのオフシーズンとプレシーズンの活動には参加することができる。

金曜日、ウィリアムズは代理を務める『Alliance Sports(アライアンス・スポーツ)』を通した声明で「ジェイムソンは彼自身の行動について完全に責任を取り、NFL、彼のチームメイト、デトロイトのファンと街に心から謝罪している。しかし、ジェイムソンの違反はフットボールへの賭けではなく、オンラインベットが行われた実際の場所に関する技術的な規則によるものであり、チームの施設以外の場所であればNFLによって許可されている行動だということが重要だ。ジェイムソンは、自分が愛してやまない試合の高潔さを意図的に危うくするようなことは決してせず、できるだけ早くチームに戻ることを楽しみにしている」とコメントした。

ウィリアムズの出場停止は、ライオンズにとって最も大きな痛手となる。

ライオンズは2022年のNFLドラフト1巡目で、ウィリアムズがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂後にもかかわらず、トレードアップしてアラバマ大学出身の彼を指名した。ライオンズのこの指名は、彼が2023年シーズンに完全に間に合うことを期待してのことだった。6試合の出場停止処分を受け、その計画は10月まで保留となった。

2022年の6試合で、ウィリアムズはターゲット9回のうちキャッチ1回で、41ヤードのタッチダウンを決めた。また、キャリー1回、40ヤードも記録した。

ウィリアムズの出場停止により、ジャクソンビル・ジャガーズでの2年間を経てライオンズと契約したベテランのマービン・ジョーンズが、アモン-ラ・セント・ブラウンやジョシュ・レイノルズとともに、開幕の攻撃陣でより目立つ役割を担うことになりそうだ。また、ライオンズはウィリアムズの6試合出場禁止処分を受けて、レシーバーのポジションを強化するために2023年のNFLドラフトで動く可能性もある。

元5巡目指名のシーフスは、3シーズンにわたってライオンズで22試合に出場した。2022年は足のケガのため4試合のみの出場となり、放出前はロースター争いが予想されていた。ドラフト外フリーエージェント(FA)のベリーヒルは昨シーズン、ライオンズで4試合に出場し、主にスペシャルチームでプレーした。2019年のドラフト外フリーエージェントのムーアは、ライオンズで4シーズンを過ごし、ローテーションながらセーフティとして56試合に出場した。

2021年にコマンダースが7巡目で指名したトーニーは、コマンダースで26試合に出場し、タックル16回、サック1.5回を記録している。

コマンダースは金曜日のチーム声明で「われわれはシャカ・トーニーの出場停止処分を認識している。われわれは、今回の通達を受け取って以来、NFLの調査に完全に協力しており、リーグの調査結果と行動を支持している。この件に関するさらなる質問はすべてリーグ事務局へ」と発表した。

【AK】