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RBエイケラーの状況でドラフト計画が変わることはないとチャージャーズGMテレスコ

2023年04月25日(火) 13:50


ロサンゼルス・チャージャーズのオースチン・エイケラー【AP Photo/Chris Carlson】

ランニングバック(RB)オースチン・エイケラーがトレードの可能性を追求する許可を要請してから1カ月以上が経過したが、エイケラーは今もロサンゼルス・チャージャーズのロースターに残っている。

そうした中、エイケラーがより高額な報酬と新天地を求めていることによって、チャージャーズの2023年NFLドラフトにおける計画が変わることはないようだ。

チーム公式記録によると、チャージャーズのジェネラルマネジャー(GM)トム・テレスコは現地24日(月)、エイケラーの状況がチームのドラフト戦略を変える可能性について「そうなるとは思わない」と述べたという。「私たちはジョシュア・ケリーやラリー・ラウントリー三世を抱えていて、去年はアイザイア・スピラーをドラフトで指名した。アイザイアは、ドラフトで指名された後にステップアップし、ニーズを満たす選手というカテゴリーに当てはまる。一般的に、今年のドラフトでもそうだと思うが、加入してニーズを満たせるような選手はそう多くないだろう。ドラフトの3、4、5、6巡目で選手を指名すると、人々はその選手が入ってきてすぐにニーズを満たしてくれると考えるようだ。彼らが入ってきて役割を得ることを望むのだ」

「今はルームがかなり良い感じだと思っているから、私は必ずしもそういうふうに考えるわけではない」

エイケラーはドラフトの3巡目から6巡目で指名されたわけではなく、2017年にドラフト外フリーエージェントとしてリーグ入りを果たし、NFLの一流ランニングバックへと成長を遂げた。1シーズンで612万ドル(約8億2,219万円)と、報酬額がNFLのランニングバックの中で13位となっていることから、エイケラーはトップクラスの報酬を得たいと望んでいる。

トレード先の候補が見つからなかったエイケラーは、現在の契約を満了し、より大型の契約を求めてフリーエージェンシーに向かうべきかもしれないという結論に至った。したがって、テレスコGM率いるチャージャーズには、今すぐエイケラーの対応策を用意する必要がない。それでも、チャージャーズがバックフィールドを強化し、今週のドラフトで(2023年あるいはそれ以降に向けて)エイケラーの後任を指名したとしても、驚きではないと言えよう。

テレスコGMが名前を挙げた選手の貢献度は今のところ低く、出番も少なかったとはいえ、チャージャーズがすでにエイケラーの後任をチーム内に抱えている可能性もある。

ケリーはこの3シーズンで1,030スクリメージヤードをマーク。ラウントリーは2シーズンでわずか119スクリメージヤードしか稼いでいない。昨季、新人だったスピラーは41ランヤード、13レシーブヤードという記録だった。それにもかかわらず、テレスコGMは2022年ドラフト4巡目で指名したスピラーを特に高く評価しているようだ。

「去年のドラフトで指名された選手の多くがそうであるように、彼らはオフシーズン中ずっとプログラムで過ごしている」とテレスコGMは話している。「私たちはアイザイアを気に入っている。ドラフトで指名したとき、彼をとても気に入っていたのだ。彼は身長約180cm、体重約102kgの、素晴らしいビジョンを持っているランニングバックであり、相手のミスを誘うことができる。去年は何人かの選手の後ろにとどまる形となっていたが、今年は競争し、仕事を獲得するチャンスを得ることになるだろう。去年ももう少し出てもらいたかったが、彼の前には他の選手がいた。彼は私たちが去年に見出した才能を今も持っている。そうした選手の多くがそうであるように、ルーキー契約の中盤から終盤にかけて、より多くの役割を得るようになるのかもしれないし、最初からそうなるわけではないのかもしれない――それでいいのだ。それは普通のこと。話はそこからだ」

エイケラーの現状について、テレスコGMは大部分で無言を貫いている。

進展について聞かれたテレスコGMは「(年次リーグミーティング)以降で、アップデートはない」と答えた。

他のチームからの問い合わせがあったかについても、テレスコGMはその前の答えを繰り返している。

「さっきと同じで、アップデートはない」

エンドゾーンの嗅覚を備えた多才な選手であるエイケラーは、過去4シーズン中3シーズンで1,500スクリメージヤード超えを果たした。また、2021年と2023年にトータルタッチダウンで20回と18回を記録している。

ウエスタン・コロラド大学からチャージャーズ入りを果たしたエイケラーは、当初はメルビン・ゴードンとプレー時間をシュアしていた。しかしながら、同じようにチームに不満を抱いたゴードンはトレードやより高額の報酬を求め、最終的には2019年シーズンを最後にフリーエージェンシーでチームを去っていった。そこから疑いようのないリードバックになったエイケラーだが、ゴードンと同じような結末をたどるかもしれない。今のところ、エイケラーの状況については何も変わっておらず、ドラフト戦略が変わる見通しもない。

【RA/A】