トレードがささやかれるQBランスについて「本当にうわさ話が多い」と49ersのリンチGM
2023年04月26日(水) 11:07サンフランシスコ・49ersが元一巡目指名のクオーターバック(QB)トレイ・ランスをトレードする可能性がうわさされているが、現地24日(月)、ゼネラルマネジャー(GM)のジョン・リンチは交渉がそこまで進展していないことを明かした。
リンチGMは月曜日に「ああ、本当にうわさ話が多いよ。交渉がとても活発だったわけでもなかったし、われわれが“おい、トレイに関してのオファーが来たぞ、1-800に電話しよう”となるようなものではない。そんなプロセスではないんだ。今回の件について、人々の仕事は質問をすることだ。過去に何度かそういうことがあっただろうか。もちろん、それほど本質的なことではないし、言ったように、われわれはトレイと同様に、彼が競争し、このチームで不可欠な役割を果たすことができるかに集中している。昨年は5人必要だったから、彼らの一人一人を大切にしているんだ。そして、われわれはこのグループに興奮している。本当だ」と話した。
ブロック・パーディの2022年シーズン終盤にかけてのプレーは、ランスのチームにおける将来に疑問を突きつけた。パーディが肘の手術で6月まで投げられないことも、49ersのQB事情に不確実性をもたらしている。ランスをトレードすれば、パーディが完全に回復するまでの間、新たに契約したサム・ダーノルドが留守を預かることになる。
今週のドラフトを前にしてうわさの煙が立ち込める中、リンチはランスが2023年も49ersのQBルームの一員であることを計画していると語った。
彼は「私はトレイがここにいることを期待しているし、トレイをドラフトしたときと同じように、トレイの競争力と彼がわれわれのフランチャイズのために何ができるか、ということにわくわくしている。そして、このオフシーズンで唯一変わったことは、トレイが万全な状態になってきたことだと思う。彼は昨年、ケガをした。彼は回復のために本当にがんばった。このオフシーズン、彼はいくつか異なることをトレーニングで行っている。彼自身、そのトレーニングでとても勇気づけられた。彼と一緒にフィールドに出る機会があればわかるが、われわれも勇気づけられる理由があるんだ」と語った。
49ersは2021年にランスをドラフト指名するためのトレードアップに多くの投資を行ったが、ほとんどリターンを得ていない。22歳のランスは2シーズンで8試合に出場。2022年の第2週にシーズン終了のケガを負った。
週末、ランスはトレードのうわさについて聞かれてもノーコメントで、このオフシーズンに出場機会を争う準備をしていると話した。
リンチはQBについて「トレイと私は同じ認識を持っているし、トレイは正確に状況を把握している。彼は競争のことのみを考えており、それはまさに彼の考え方としてあるべき状態だ。われわれは、彼がこのオフシーズンに、第一に万全な状態を取り戻し、第二に、彼が本当に改善したいと望んでいたいくつかの点を改善するために行ったことによって、彼自身が置かれたポジションに興奮している。そして、彼の努力をすべて見ることはできないが、私はよく見ている。彼は間違いなく期待できるし、そうなる理由があると思う。良いコミュニケーションがあり、われわれはトレイがポジションを求めて競争しに行く能力に興奮している」とコメントした。
リンチの発言にもかかわらず、ランスの将来に関するうわさは、木曜日から金曜日にかけてのドラフトに向けてまだまだ続くと思われる。もし49ersにとって価値のあるオファーを出してくるチームがあれば、彼らはパーディとダーノルドに集中するかもしれない。もしランスが来週も49ersの一員であるならば、トレーニングキャンプでの先発争いに焦点が当てられることになる。
【AK】