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コマンダースがDEチェイス・ヤングの5年目オプションを拒否

2023年04月27日(木) 08:47


ワシントン・コマンダースのチェイス・ヤング【AP Photo/Alex Brandon】

ディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングのかつては有望で限りなく見えたワシントンでの時間が、突然の転換点を迎えた。

現地26日(水)、ワシントン・コマンダースがヤングの5年目オプションを拒否したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。コマンダースがオプションを行使しなかったことで、ヤングのルーキー契約は1年(2023年)しか残っていないことになる。

5年目オプションを行使する期限は5月2日(火)まであったため、ワシントンにはあと数日を使って考えることも可能だった。しかし、コマンダースがこれ以上待つ必要はないと判断したことで、かつては一枚岩のように強固に見えていたヤングとチームの関係にひびが入っている。

ワシントンの決断には理由がある。単純に、ヤングが5年目オプションでもたらされる比較的大きな報酬の上昇に見合うだけの働きができていないのだ。ファンタスティックなプロキャリアスタートを切り、AP通信ディフェンス部門年間最優秀新人賞に選ばれたヤングだが、過去2シーズンで出場したのは12試合にとどまり、サックは合わせて1.5回だった。

かつてはパスラッシングの原動力であり、未来のリーグの顔的な存在だと見られていたヤングは、負傷の影響でその影を薄くしている。2年目の半分は膝の大ケガのせいで失われ、2022年の出場も3試合のみにとどまった。シーズンの終盤に復帰したヤングだったが、ワシントンはそのシーズンの試合の半分を、ヤングなしで勝利している。

健康状態に問題のないときのヤングは真の戦力であり、まだそのポテンシャルの表面的な部分しか見せていない。しかし、一連のケガの問題から、コマンダースはヤングに(さらに高額な)もう1シーズンや、2024年以降の契約延長の価値があると確信できずにいた。もちろん、2023年に素晴らしいシーズンを送ることで、ヤングはその見解を変えることができる。また、それはフリーエージェントになる2024年に向けて自分の市場価値を上げることにもつながるだろう。

今のところ、ヤングは契約上の安定性がない状態で4年目のシーズンを迎えている。2023年が証明のための1年となるヤングは、未来を懸けてプレーしていく。

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