「偉大な者は周りを高めてくれる」と再建中でもDEドナルドに自信を見せるラムズHCマクベイ
2023年04月27日(木) 10:16ロサンゼルス・ラムズは長年貫いてきた“ドラフト指名権はいらない”という姿勢を改め、再建モードに入った。ラムズはこのオフシーズンにコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーとワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンをトレードし、ミドルラインバッカー(MLB)ボビー・ワグナーとアウトサイドラインバッカー(OLB)レナード・フロイドをリリースするなど、何人かのベテラン選手を手放している。
特にラムズのディフェンスはディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドと若手の集まりといった印象だ。フルで先発を務めてきた選手の中ではドナルド、ラインバッカー(LB)のアーネスト・ジョーンズ、セーフティ(S)のジョーダン・フラーだけが残っている。
ドナルドが過去に気まぐれで引退を決意したことを考えると、守備部門の年間最優秀選手賞を3度受賞している彼が再建中のチームでプレーすることに納得しているかどうかを疑問に思うのは当然のことと言えよう。
しかしながら、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイはドナルドに対する懸念は一切ないと言う。
「彼は優秀なコンペティターだ。アーロンにはモチベーションがある」とマクベイHCは現地25日(火)に述べている。「偉大な者は周りを高めてくれる。ここに来た当初に見られたアウトサイド・インのアプローチにとても似た感覚だ」
ドナルドの契約はまだ2シーズン残っており、昨年のオフシーズンに結んだ年平均3,167万ドル(約42億3,016万円)の延長契約はクオーターバック(QB)以外の選手としては最高額となる。
キャリアのこの時点でドナルドは自分の将来を一年ずつ考えていることだろう。圧倒的なラインマンであり、将来の殿堂入りが確実なドナルドが、経験の浅いディフェンスを支えてくれることをラムズは期待している。ディフェンスをたった一人で担える選手がいるとすれば、それはドナルドだ。2023年に彼はそうせざるを得ないかもしれない。
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