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勝利を信じ、歴史あるジェッツの一員になることに“ワクワクしている”とQBロジャース

2023年04月27日(木) 14:08


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【NFL】

月曜日が報せの日、火曜日が現実への進展の日だとしたら、水曜日はクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとニューヨーク・ジェッツにとって、戴冠の日だった。

ロジャースの入団会見には、間違いなく祝賀ムードがあふれていた。忍耐の待ちが続いた後、ついにロジャースが公式にジェッツの一員になり、オーナーのウッディ・ジョンソンは将来の殿堂メンバーをフランチャイズに迎えて“彼がニューヨーク・ジェットになってくれてわれわれはこれ以上ないくらいうれしい”と話した。
18年をグリーンベイで送った後、次の行き先にニューヨークを選んだ理由について、ロジャースはためらうことなく、ここがすぐに勝てる場所だと思ったからだと答えている。

ロジャースは現地26日(水)に、報道陣に対して「彼らには去年、さんざんにやられた。彼らがいいチームなのは分かってたんだ」と説明した。

「何年か前に彼らに対する練習をしなければならなくて、ロバート(ジェッツヘッドコーチ/HCのサラー)のことは前よりも少し知るようになった。ずっと、彼のすべてがいいと思っていた。彼とはサンフラン(サラーが守備コーディネーター/DCだった当時の49ers)で何度か試合をして、だいたいは彼らのせいでベストの戦いをしなきゃならなかった。でも、俺は彼の導き方やコーチングスタイルが好きだった。俺がここにいる大きな理由は、それに触れるとすれば、(ジェッツ攻撃コーディネーター/OCの)ナサニエル・ハケットだ。ハケットと俺はグリーンベイの3年間で本当に仲の良い友人になった。彼のことは兄弟みたいに思っているし、彼のことを信じている。また彼と仕事ができて本当にうれしい」

「もちろん、ジョー(ジェネラルマネジャー/GMのダグラス)もこれまでに何人かの信じられないくらいの選手をドラフトし、素晴らしい実績を残している。だけど、それにはシステムが必要で、明らかにロバートには適切なソースがある。だから、俺の元チームメイトである彼やブリック(DCジェフ・ウルブリッチ)、マーカンド(ディフェンシブバックコーチ)と働くことにワクワクしている。最高のスタッフだ」

「俺は年を取っているし、すべてで勝てるチームの一部になりたい。こここそ、それができる場所だと信じている」

ロジャースはNFL Networkのジュディ・バティスタとのインタビューの中で「毎年、そうできると思えるチームがいくつかある。シーズン最初の段階で、8チームから12チームくらい。そういうチームが実際にそうできると感じているし、俺たちはそういうチームの一つだと思う。だから、その一部になるのはワクワクすることだ。年のいっている選手で、再建中とか、戦えないチームに入りたいと思う選手はいない」と話している。

すぐに、という点も重要だ。特に、ここ数年のオフシーズンで引退が念頭にあったクオーターバックにとっては。ジェッツは多くの指名権――ロジャースが今季にスナップの65%以上でプレーした際に1巡目になる、2024年条件付き2巡目指名権を含む――をロジャース獲得のために手放しており、今週末に行われるドラフトの1巡目指名権もトレードのために使っている。自然と、今季に向けてアクセルはベタ踏みになっている状態だ。ロジャースが今季に定められたパーセント以上のスナップでプレーすれば――ジェッツが2023年のポテンシャルを最大限に生かそうとするなら、当然そうなる――、彼らは今勝つために、来季のトップピックも犠牲にすることになる。

しかし、ロジャースが彼らをロンバルディトロフィーに導くのなら、その価値はあったと言えるだろう。

「このスポーツの歴史的なことはそんなに知らないんだけど、このチームの視点からすると、本当にスペシャルなことだと思う。ここでプレーした何人かのアイコニックな選手がいて、おそらくその中でもナンバー12が一番だと思うから、彼がそのナンバーを永久欠番にしないと聞いたけれど、俺にとっては12番はブロードウェイ・ジョー(ネイマス)。その道をたどることすらおこがましいから、大学時代のナンバー(8)に戻ることにエキサイトしているよ」とロジャースは話した。

「俺をここに連れてきてくれたことに、ウッディとクリストファーに感謝したい。もちろん、サラーコーチやジョー・ダグラス、俺のエージェントであるデイブ・ダンにも。18年を同じ街で過ごしてきた俺にとって、現実じゃないみたいな日だ」と言うロジャースはこう続けている。

「今日はたくさんの紹介があって、たくさんの人に会ったけれど、ずっとワクワクしていた。このチームを信じたからこそ、俺はここにいる。サラーコーチを信じている。ジョー・ダグラスの舵取りを信じている。明らかに、彼はここ数年で本当に良いドラフトをやってきた。攻撃部門と守備部門の年間最優秀ルーキーだ。でも、ジェッツという組織そのものに、深く感謝している」

「もちろん、信じられないくらいの道をたどってきたパッカーズにも、深い感謝を。その章は幕を閉じた。ここニューヨークでの新しい冒険にワクワクしている」

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