“理にかなった”トレードであれば全体3位指名権を手放すことをいとわないカーディナルスGMオッセンフォート
2023年04月27日(木) 14:10現地27日(木)夜に行われる2023年NFLドラフトの調子は全体3位指名権を持つアリゾナ・カーディナルスによって左右される可能性がある。
全体4位でクオーターバック(QB)を指名する可能性があるインディアナポリス・コルツより前にクオーターバックを獲得できる指名権を求めているチームがあれば、カーディナルスは理想的なトレード相手になるだろう。カーディナルスが指名権をトレードした場合、守備選手が順位を落とし始める可能性があり、指名権を保持した場合はクオーターバックがスライドする可能性がある。
先日、新ジェネラルマネジャー(GM)モンティ・オッセンフォートはドラフト前記者会見の場で取引に前向きな姿勢を見せた。
先週金曜日、オッセンフォートGMは「トレードが理にかなっていて、その時点でチームにとって正しい判断であれば、実行に移すだろう」と話している。「そのまま動かず、プロセスを通じて多くの調査を行なった選手を指名することが正しい動きだと思えば、その準備はできているはずだ。今とこの先で全く異なる可能性の方が高いとは言わない」
カーディナルスが可能であればトレードダウンしたいと考えているのはよく知られている。QBカイラー・マレーと長期契約を結んでいることから、カーディナルスはクオーターバックを獲得する必要がなく、トレードバックして追加の指名権を確保できれば、オッセンフォートGMの再建に大いに役立つからだ。
問題は必死になってカーディナルスが全体3位指名権をトレードしてもいいと思えるほどの資産を手放そうとしているチームがあるかどうかだ。
カロライナ・パンサーズが全体1位でクオーターバック――最も可能性が高いとされているのはブライス・ヤング――を獲得しようとしているのは周知の事実だと言える。全体2位指名権を持っているヒューストン・テキサンズはその計画を見事に隠しており、その指名権をどう使うかについてはクオーターバックから守備選手に至るまで、さまざまな報道がなされている。
「1位や2位で何が起こるのか、全く分からない」と語ったオッセンフォートGMはこう続けた。「だからこそ、ドラフトの際には自分自身にそれを問いかけなければならなくなると思う。だが、自分たちの前で起こることが、私たちが3位で実行することに影響を及ぼすとは思わない」
カーディナルスが全体3位で指名するときに望ましいクオーターバックがボード上にいれば、彼らはこの指名権に関するトレードの連絡を受けるかもしれない。現時点で注目すべき点は、クオーターバックを指名するためにトップ10以内の指名権を確保しようとするチームは、ほとんどの場合、ドラフトナイトのかなり前にトレードを済ませるということだ。つまり、各クラブが世間ほど残っているクオーターバックに夢中になっていない場合は特に、カーディナルスがトレード相手を見つけるのは少々難しいことなのかもしれない。
【RA】