AFC東地区でQBロジャースと年に2度対戦することを楽しみにするドルフィンズOLBチャッブ
2023年04月27日(木) 14:45クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがニューヨーク・ジェッツに移ったことにより、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区には面白い展開が加わりそうだ。
バッファロー・ビルズはこの3シーズン、ディビジョンを制覇している。昨季、ポストシーズン進出を果たしたマイアミ・ドルフィンズは、今オフシーズンにロースターをアップグレードし、上昇気流に乗っている状態だ。また、2020年に元QBトム・ブレイディが退団したのに伴い、11年連続のディビジョン優勝が途絶えてからは精彩を欠いているとはいえ、ニューイングランド・ペイトリオッツはビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)の下でワイルドカードラウンド進出を果たしている。そして、ロジャースを迎え入れたことで、過去3シーズンに地区内で最下位に沈んでいたジェッツも話題に上るようになった。
ジェッツは若く有望な選手と信頼できるベテラン選手で構成されている、興味深いチームを擁している。ロバート・サラーHC率いるチームが2022年シーズンをどのようにスタートさせたかを踏まえると、ロジャースのようなクオーターバックがニューヨークの流れを変える可能性はあると言えよう。
しかし、ジェッツのディビジョンライバルたちはフローラムパークが異次元のスーパーパワーを持つようになると恐れているわけではない。
現地25日(火)、ドルフィンズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブは報道陣に対し、ロジャースがAFC東地区に加わることを楽しみにしていると明かした。
ロジャースの動きについて問われたチャッブは「ワクワクしてるぜ」と答え、こう続けている。
「このゲームをプレーしてきた中でも最高のクオーターバックの一人を相手にプレーするチャンスだ。1年に2回戦えることにエキサイトしている」
チャッブはこれまでのキャリアで2度、ロジャースと対戦してきた(2019年にデンバー・ブロンコスで、2022年にマイアミ・ドルフィンズで)。いずれのチャンスでも、未来の殿堂入りクオーターバックをサックすることなく終わっている。26歳のパスラッシャーはロジャースのようなQBと対峙するときにどういった努力が必要なのかを知っているという。
「全員からベストを引き出すこと。誰もがそれを知っている。今週はA-ロッドだ、細かいところまで気をつけなきゃなって具合だし、今はディビジョンいっぱいに強いクオーターバックたちがいるからな。だから、そういう中にいられることにエキサイトしているし、そういうことが本当に大事になるシーズンの終わりまで戦っていく」とチャッブは話した。
「だから、楽しいだろうな。彼もエキサイトしてプレーするだろうし――何を言っているか分かるか?――このディビジョンには優秀なエッジラッシャーがたくさんいる。おもしろいだろうね」
問題はそれがロジャースとジェッツファンにとっておもしろいのか、それともギャング・グリーンをとどめておこうとするライバルたちにとっておもしろいのかだ。
【RA/A】