ドラフト指名権をすべて攻撃選手の獲得に費やしたタイタンズGMカートン
2023年05月02日(火) 09:16ラン・カートンがジェネラルマネジャー(GM)に就任してから初めて臨んだドラフトで、テネシー・タイタンズは6人を指名したが、そのすべてがオフェンスの選手だった。
NFLが1994年にドラフトを7巡制に移行して以来、タイタンズが持っていたドラフト指名権を攻守の片方だけにあてたのは初めてのことだった。
現地4月29日(土)夜、カートンGMは2023年NFLドラフトを終えた後に「正直、30分前にすべてオフェンスだったと気づいたばかりだ。私たちはただボードを操作していただけだ。だが、もともと考えていた計画でもなんでもない」と話している。
タイタンズはドラフト1巡目の全体11位でオフェンシブタックル(OT)ピーター・スコロンスキーを指名。2巡目では全体33位にトレードアップしてクオーターバック(QB)ウィル・レビスを獲得している。また、カートンGMは3巡目でランニングバック(RB)タイジェイ・スピアーズ、5巡目でタイトエンド(TE)ジョシュ・ワイル、6巡目でOTジェイリン・ダンカン、7巡目でワイドレシーバー(WR)コルトン・ダウエルを手に入れた。
カートンGMは意識的にこうしたアプローチをとったわけではないかもしれないが、タイタンズがこのオフシーズンにオフェンスの補強をするのは理にかなっていると言えよう。これまでにオフェンシブラインを一新してきたタイタンズは、QBライアン・タネヒルが契約最終年を迎えようとしている中で将来のシグナルコーラーを探していたところだ。
ディフェンスは依然としてセカンダリーを中心に疑問符がついている状態だが、昨シーズンに得点(298点)でNFL内ワースト5位に沈んだタイタンズにとってはオフェンスがカギとなっていた。
『Associated Press(AP通信)』によると、ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは「あなたたちはきっと私たちを信じることになるだろう。私たちは勝利に貢献できる選手をここに入れるつもりだ」と述べたという。
【RA】