父親が所属するカウボーイズから指名されたことは「感動的」だったとRBディース・ヴォーン
2023年05月02日(火) 12:052023年NFLドラフトの3日目における最高の瞬間は、6巡目でダラス・カウボーイズがカンザス州立大学のランニングバック(RB)ディース・ヴォーンの名前が書かれたカードを差し出したときに訪れた。
ディースはカウボーイズのカレッジスカウト部門アシスタントディレクターを務めているクリス・ヴォーンの息子だ。
『ESPN』によると、ディースは現地4月29日(土)に「21年間の人生の中でも、父がああいう反応をするところを見るのは、正直に言うと感動的だった」と明かしたという。
カウボーイズがプロセスを進める中で指名候補者として自分の息子の名前を挙げるたび、クリスはその部屋を後にしていた。また、クリスが息子のスカウティングレポートを書かなかったのは有名な話となっている。
しかし、クリスはディースに電話をかけ、土曜日にカウボーイズから6巡目で指名されたことを知らせた。
クリスは声を震わせながら息子に「ほら、見てみろ。来週から一緒に仕事をしたいか?」と尋ねている。
それに対し、息子は「悪くないね」と返答。
この電話の様子はインターネット上で拡散されている。
#CowboysNation, get your tissues ready 🥹🤧
Chris Vaughn of the scouting department made the call to his son, @C_Vaughn22, to tell him he’s officially a member of the #DallasCowboys 📞#CowboysDraft | @ATT pic.twitter.com/MszgQpRmhl
— Dallas Cowboys (@dallascowboys) April 30, 2023
「#カウボーイズネーション、ティッシュを用意して」
「スカウト部門のクリス・ヴォーンが息子の@C_Vaughn22に電話をかけ、正式に#ダラス・カウボーイズの一員になったことを伝えた」
カンザス州立大学出身のディースは身長約165cmと小柄だが、ボールを持てばすさまじい力を発揮する。カンザス州立大学で過ごしたこの2シーズンでは、それぞれ1,404ランヤードと1,558ランヤードを記録。スペースでは柔軟に動き、セカンドレベルでは爆発的なパワーを発揮できる。より大きな体格であれば、彼が全体212位でカウボーイズの候補になることはなかっただろう。
ディースは父親とカウボーイズについて話したことは一度もないと語っている。
「自然な形で実現させたかった」とコメントしたディースは「すべてが落ち着くべきところに落ち着いてほしいと思っていた。この2週間、お互いに一番共感していたのは“俺には単純にチャンスが必要だ”ということ。何巡目でもいい。何位でもいい。ただ最初の一歩を踏み出すチャンスが必要だった。それがダラスとはね、信じられない」と続けている。
それは父親にとっても息子にとっても信じられないほど素晴らしい出来事だった。
クリスは「これまで指名してきた中で最も素晴らしいものになった」と振り返っている。「彼は私が知る限り、最も熱心な選手で、自分はたまたま彼の父親なのだと誰かに話したことがある。このリーグが測定不可能な選手たちで構成されているということが分かって、本当にすがすがしい気持ちだ。彼はいつもそうだった。彼が選手として正しい方法で機会を得たときに、そういうふうになってくれることを期待している」
今オフシーズン、カウボーイズはRBトニー・ポラードが昨シーズン終盤に見舞われたケガからの回復を目指している中で、RBエゼキエル・エリオットをカットした。ディースはそうしたカウボーイズのオフェンスでタッチ数を稼ぐ機会を得るだろう。カウボーイズがこれまでに加えたベテランRBはロナルド・ジョーンズのみだ。
【RA】