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パッカーズとQBラブが1年の契約延長に合意、5年目オプションは行使せず

2023年05月03日(水) 02:30


グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブ【NFL】

グリーンベイ・パッカーズはジョーダン・ラブの5年目オプションを行使せず、代わりに2024年まで続投させる新たな契約延長に合意した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地2日(火)、情報筋の話としてクオーターバック(QB)ラブとチームが結んだ今回の契約延長は保証額1,350万ドル(約18億4,225万円)、最大2,250万ドル(約30億7,041万円)の内容だと報じている。

5月2日は2020年NFLドラフトで1巡目指名を受けた選手たちの5年目オプション行使期限日だ。

全体26位で指名されたラブの5年目オプションは2,027万2,000ドル(約27億6,750万円)が全額保証されることになっていた。今回の契約延長でラブの保証額は2シーズン分少なくなったが、それ以上の利点がある。

パッカーズに入団して3シーズン、ラブが先発出場したのはわずか1試合、出場は10試合を数える。パス83回を投げて50回成功、606ヤード、3タッチダウン、インターセプトは3回を記録した。

2023年NFLドラフト週末に、約2,000万ドルにおよぶラブの5年目オプションについて問われたジェネラルマネジャー(GM)のブライアン・グーテクンストは「プレーしていない選手に対しては大金だ」と指摘していた。

5年目オプションを行使する代わりに、差額を折半することにしたようだ。

パッカーズが2020年にラブを1巡目指名した頃、アーロン・ロジャースの最終的な去就の歯車が動き出すも、それからの3年間でロジャースは2度の最優秀選手賞に輝いている。

パッカーズ上層部はこのオフシーズンを通してラブの成長に自信を見せており、将来的に殿堂入りするであろうロジャースから先発の座を引き継ぐ準備は整っていると主張。その自信を踏まえれば、ラブと2023年シーズン以降の契約を結ぶことは理にかなっていたと言えよう。

パッカーズがラブをドラフトしたのも次のフランチャイズクオーターバックとしての期待からだ。契約下にあるこの先2年間で、ラブはチームの自信が正しいことを証明できる。加えて、今回の契約延長によってパッカーズはフランチャイズタグの話題が持ち上がる前に、さらにもう1年の契約延長が可能となる。

パッカーズはラブを一層成長させるべく、今年のドラフト週末を通してパスキャッチャーの大量獲得に勤しんだ。3人のワイドレシーバーを指名したほか、タイトエンドも2人をドラフトしている。

1992年以降にパッカーズのシーズン初戦で先発クオーターバックを務める3人目となるラブを中心に、今季はフレッシュで新しい布陣のオフェンスがフィールドを駆けめぐることになるだろう。契約を延長したことで、2024年もラブがスターターとなることも確定的だ。

【C】