RBエドワーズ・ヒレアーの5年目オプションを行使しない見込みのチーフス
2023年05月03日(水) 09:50カンザスシティ・チーフスが2020年ドラフト1巡目で指名したランニングバック(RB)クライド・エドワーズ・ヒレアーの5年目オプションを行使しない見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地2日(火)に情報筋の話をもとに報じた。
全体32位指名を受けてリーグ入りを果たしたエドワーズ・ヒレアーは、基本給が198万6,000ドル(約2億7,098万円)に設定されている、ルーキー契約の最終年を迎えようとしている。5年目オプションが行使されていれば、およそ550万ドル(約7億5,044万円)が完全保証されていたはずだ。
先月、ジェネラルマネジャー(GM)のブレット・ヴィーチはエドワーズ・ヒレアーのオプションを有効にするかを決めておらず、ドラフトが終わるまで判断を見送ることにしたと話していた。5月2日に迎える5年目オプション行使期限日を前に、チーフスは決断を下している。
ヴィーチGMは月曜日に「今シーズンのクライドには期待している」と報道陣に述べ、次のように続けた。「実は、私が今日、初めてビルで会ったのが彼で、ものすごく良い状態だった。彼は優秀なフットボール選手だ。彼はまたここのメンバーと共に貢献してくれるはずだ。ここにいる大勢のメンバーと共にやるべきことのリストがある。ドラフトが正式に終了したため、これからの数週間ではそういったことを進めていき、将来の計画を立て始めるつもりだ」
「だが、言うまでもなく、彼が今日、ビルに戻ってきたことに興奮しているし、彼が健康的な2023年シーズンを送ることを期待している」
ルイジアナ州立大学(LSU)出身のエドワーズ・ヒレアーは、ルーキー時代にNFLキャリアで最高のシーズンを過ごし、キャリー181回で803ヤード、タッチダウンラン4回、レシーブ36回で297ヤード、タッチダウンレシーブ1回を記録している。
しかし、エドワーズ・ヒレアーはそうした前途有望なシーズンを上回る活躍をすることができなかった。
エドワーズ・ヒレアーはこの2年でいずれもケガが原因でレギュラーシーズンの7試合を欠場している。2022年に出場した10試合では、キャリー71回で302ヤード、タッチダウンラン3回、レシーブ17回で151ヤード、タッチダウンレシーブ3回をマーク。第57回スーパーボウルを前に故障者リザーブ(IR)から復帰したものの、チーフスが勝利を挙げたチャンピオンシップゲームではインアクティブとされていた。
チーフスは昨年のドラフト7巡目でRBアイゼア・パチェコを発掘。ブルドーザーのようにパワフルでエネルギーに満ちたパチェコは、2023年にチーフスのリードバックになる見込みだ。昨シーズン、パスゲームの役割の大半を担い、キャリアハイとなる10回のタッチダウンを決めたベテランRBのジェリック・マッキノンは、火曜日にチームと再契約している。
現在、エドワーズ・ヒレアーはチーフスのバックフィールドで3番手RBになると予想されている。彼は少なくともあと1シーズンをカンザスシティで過ごし、オープンマーケットに出る前にドラフトされたときについていた高い地位を取り戻すことを目指すだろう。
【RA】