新人WRライスはWRスミス・シュスターが担っていた役割を果たせると考えるチーフスGM
2023年05月03日(水) 15:39カンザスシティ・チーフスは現地4月28日(金)夜に行われた2023年NFLドラフトの2巡目でトレードアップし、全体55位で南メソジスト大学(SMU)のワイドレシーバー(WR)ラシー・ライスを指名した。
月曜日、チーフスのジェネラルマネジャー(GM)であるブレット・ヴィーチは今オフシーズンにWRジュジュ・スミス・シュスターがニューイングランド・ペイトリオッツと契約したことで失った要素を、ライスがもたらしてくれることを期待しているとコメント。
ヴィーチGMは「ここにラシーを加えることを楽しみにしているのは間違いない」と述べている。「彼の競り合いながらのキャッチとキャッチ後のランは本当に傑出している。私たちはジュジュを失ったため、インサイドゲームでいろいろなことができて、キャッチ後にランニングバックのように動ける選手を探すのは理にかなっていると思う」
ライスはSMUでスミス・シュスターと同じタイプの選手だと見られていた。圧倒的なスピードはないものの、ボディコントロールに優れ、キャッチポイントで競り勝つことができる。また、ボールトラッカーとしても優れているライスはキャッチ後もプレーを生み出すことが可能だ。
チーフスはマルケス・バルデス・スカントリングやカダリウス・トニー、スカイ・ムーア、ジャスティン・ワトソン、リッチー・ジェームズ、ジャスティン・ロスを擁するWR陣に、カレッジレベルから好成績をもたらす、スミス・シュスターと似たタイプのプレーメーカーを加えた。
チーフスは2023年にトニー(健康を維持できれば)とムーアが生産性を飛躍的に上げることを期待している。また、ライスを加えることでアンディ・リードHC(ヘッドコーチ)は多才さを得ることができるはずだ。
ライスやトニー、ムーアについて質問されたヴィーチGMは「まあ、彼らは3人とも、とても有能で多才だと思う」と答え、次のように続けている。「こういう選手たちとなら何か特別なことができるだろう」
「スカイは改善し、成長するという点で素晴らしい仕事をしてきた。私たちは去年を通してそれを目の当たりにしてきたし、彼は多くの逆境に立たされていたが、あの子のメンタル面の回復力は素晴らしい。彼が次のステップに進むのを楽しみにしている」
「カダリウスのことは誰もが知っている。彼にどれほど才能があるかもね。カダリウスはフィールドで何でもできる。インサイドでもアウトサイドでも、ランニングバックでもクオーターバック(QB)でもいい。彼は何でもできるはずだ。昔はクオーターバックだったしね」
「繰り返すが、私たちは才能のある選手をフィールドに出したいだけなのだ。そして、コーチはさまざまなポジション、フォーメーション、セットでそういう選手を起用する方法を見つけるだろう。タイトエンド(TE)に多くの才能がある中で、コーチに仕事を任せるわけだが、その3人のことは本当に楽しみにしている」
チーフス攻撃陣の勢いは2022年にWRタイリーク・ヒルを失っても衰えなかった。今年は主力レシーバーのスミス・シュスターやメコール・ハードマンが退団したが、QBパトリック・マホームズの動きが鈍くなることはないはずだ。とはいえ、試合に臨む際に誰が積極的な行動をとり、マホームズがTEトラビス・ケルシー以外に誰を信頼するのかを見るのは興味深いと言えよう。
【RA】