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ジェッツの新QBとなったロジャース、WRギャレット・ウィルソンとデイバント・アダムスに類似性を見いだす

2023年05月03日(水) 19:00


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【NFL】

アーロン・ロジャースがジェッツの一員となってまだ間もないが、彼はすでに自身の新ナンバー1レシーバーに夢中になっている。

今週、ジェッツで初めてフィールド練習に臨んだロジャースは、ワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンとプレーしてみて、自分の元トップターゲットだったWRデイバント・アダムスを思い出したという。

「ギャレットは間違いなく、才能を持った選手だ」と現地2日(火)、ロジャースは『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』で話した。「今日、彼にパスをしたんだけど、軽快なターンに“ワオ”って感じで驚かされたよ。ブレイクのインとアウト、俺は長年それが誰よりうまいもう1人の(背番号)17番とプレーしてきた。あの爆発的なブレイクとここの17番はかなりよく似ている」

2022年にウィルソンはセンセーショナルなキャリアのスタートを切った。83回のレシーブで1,103ヤード、4回のタッチダウンキャッチを決めてオフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いた。

ギャング・グリーンの17番を着用するウィルソンが比較されているのは、かつてグリーンベイ・パッカーズで17番を着用し、今はラスベガス・レイダースでその番号を着ているアダムスだ。そうなるとロジャースとウィルソンが2023年にどんなプレーを見せてくれるのか、興味をそそられずにはいられない。

ロジャースのボールをキャッチしていた8年間で、アダムスは5度のプロボウルに選ばれ、3度のオールプロに選ばれている。

次のシーズンのジェッツへの期待は大きいが、ウィルソンの今後のキャリアにも同じくらい多くの楽しみがある。それはロジャースが来る前からのことだ。

「皆さんのご期待に応えて…」

ロジャースとウィルソンのコネクションが2023年にタッチダウンを生み出せば、それは未来の殿堂入りクオーターバック(QB)にとって歴史を作ることになる。

キャリア通算でタッチダウンパス500回を達成した5人の選手の1人であるロジャースだが、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると相手が元1巡目指名のケースはこれまでタイトエンド(TE)のマーセデス・ルイスだけだという。それに比べて他の4人のQBは少なくとも9人の異なる1巡目指名にタッチダウンパスを投げている。ペイトン・マニング(9人)、ドリュー・ブリーズ(12人)、ブレット・ファーブ(14人)、トム・ブレイディ(20人)という内訳だ。つまり、ロジャースとウィルソンがタッチダウンを生み出せば、ウィルソンはロジャースのパスでタッチダウンを決めた2人目の1巡目指名選手となり、初のWRとなるわけだ。

しかし、今はまだ5月に入ったばかり。ロジャースも新しい環境になじんでいる最中だ。

「オフシーズンだからね、ゆっくりやっているよ」と彼は言っている。「(ナサニエル)ハケットコーチのオフェンスと彼の考え全てには深いなじみがある。もちろん、さらに良くなるためにいくつか変わった部分はあるよ。いくつかのフォーメーションの単純化や彼にとってより納得がいくようにするための言い回しの変更などだ。そういう小さな部分を学んでいる。でもリズムについては、俺が今までのキャリアで使ってきたリズムだ。今日もいくつかのやりとりをしていて、異なる屈曲、ロングカウント、ショートカウントなどいろいろ試してみた。楽しんでいるし、ここの一員になれてうれしいよ」

ジェッツは今週オフェンシブタックル(OT)ビリー・ターナーと契約し、また1人ロジャースの元チームメイトを獲得した。これまでWRのアレン・ラザードとマリク・テイラー、そしてバックアップQBのティム・ボイルが加えられている。

だが、ロジャースが元々ジェッツのロッカールームにいた有能な選手を見いだしてすぐに連携を築くとなれば、春季かどうかに関係なく、2023年のニューヨーク・ジェッツへの興奮と期待は高まるばかりだろう。

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