ジェッツがWRランドール・コブと1年契約、QBロジャースのもとに新たな元パッカーズ選手が合流
2023年05月04日(木) 08:53アーロン・ロジャースが新たなバディを手に入れた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地3日(水)に情報筋の話として、ニューヨーク・ジェッツがベテランレシーバーのランドール・コブと1年契約で合意したと報じた。その後、チームが契約の事実を認めている。
ロジャースはグリーンベイ・パッカーズ時代の2021年に、それまで2年間、ウィスコンシンを離れていたコブを呼び戻すようパッカーズに働きかけ、それを成功させている。そして今回、4度のMVP受賞歴を持つロジャースが新天地となるジェッツで長年の相棒と再会する。
プロボウル選出の経歴を持つコブは過去数シーズンにわたって生産性が低下している。2021年は28回のキャッチで375ヤード(キャリア最低タイ)、タッチダウン5回にとどまり、昨シーズンは足首の負傷で4試合を欠場し、パスキャッチ34回、417ヤード、1タッチダウン(キャリア最低タイ)だった。
32歳となったコブに多くの余力があるとは言えないかもしれないが、ロジャースはコブの取るルートの正確性を信頼しており、培ってきたコンビの相性はロジャースが新しい環境に適用する上で助けとなるだろう。少なくとも、コブは他のオフェンス陣に対してロジャースの好みややり方を教えることはできる。
簡単に言えば、コブがキャリアの現段階で合流する上で理にかなっている他のチームはゼロだ。つまり、ロジャースの存在が唯一の理由と言えよう。
コブが加わるジェッツのレシーバー陣には2022年オフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたギャレット・ウィルソンやフリーエージェントで加わったアレン・ラザード、メコール・ハードマンが名を連ねる。さらに、コーリー・デイビスとデンゼル・ミムスもロースターに残っている。
ジェッツが今オフシーズンに契約を締結したロジャースの元チームメイトたちは数多く、最新のコブをはじめ、ラザード、オフェンシブタックル(OT)ビリー・ターナー、バックアップQBティム・ボイルがいる。攻撃コーディネーターのナサニエル・ハケットもロジャースと非常に親しい。
ジェッツの立場からすれば、プロ12年目というキャリアの終盤に差し掛かっている選手と契約することも含めて、ロジャースの経験を買っているのだから、ロジャースが満足して快適な状態になるのであれば、何であれ実行する価値がある。一方のロジャースの立場からしても、親友と一緒に仕事をしたいと思わない人はいないであろうことに加え、親友のために仕事を用意したいと思わない人もいないだろう。
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