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バイキングスにとどまる“権利を獲得”しなければならないとQBカズンズ

2023年05月04日(木) 10:31


ミネソタ・バイキングスのカーク・カズンズ【AP Photo/Abbie Parr】

クオーターバック(QB)カーク・カズンズはミネソタ・バイキングスから将来が保証されていない状態で契約最終年を迎えている。

現地3日(水)、34歳のカズンズはキャリアを終えるまでバイキングスに残ることを望んでいる一方で、今シーズンのプレーがその後の行方を左右することを理解していると語った。

「ミネソタにいたい。それはある意味、考えるまでもないことだ。だから、そうする権利を獲得できるといいんだけど」とカズンズは報道陣に話している。

ワシントン・コマンダースで6年間を過ごしたカズンズは、バイキングスでの6シーズン目を迎えようとしているところだ。カズンズは水曜日、将来ではなく次のシーズンに向けて準備を整えている現在に集中していると何度も繰り返している。

ミネソタでの最後のシーズンになる可能性を考えているのかと質問されたカズンズは「それは考えていないと思う」と答えている。「今を生きることが一番健康的だと思う。フェーズ2、水曜日に集中し、今この瞬間を生きる。そしてまた、そうやって毎日を過ごしていって来年の2月を迎えたときに“すべてがうまくいくだろう”と言う。3月を思い通りにするためには、今を生きるのが一番いい」

過去のオフシーズンに何度もカズンズの契約を見直してきたバイキングスのジェネラルマネジャー(GM)クウェシ・アドフォ・メンサは、サラリーキャップの制約があるにもかかわらず、今年はカズンズの契約に手をつけなかった。この決断により、カズンズがシーズン後にフリーエージェントになる可能性が出てきている。

しかし、それはプロボウルに4度選出された経歴を持つクオーターバックを悩ませる状況ではないようだ。

「このリーグでフリーエージェンシーが控えている中でシーズンに臨むのは4回目だ」と言うカズンズはこう続けている。「ルーキー契約から4年目、その後のワシントンでの2年、そして今回。つまり、例外というよりはむしろ普通だと言えるだろう。これからの数年間で何かが決まっている方が例外だ。ロッカールームの大半は3年後、4年後、来年は言うまでもなく、3カ月後、数カ月後に何が起こるか分からない。だから、言ってみれば、自分はそのうちの1人だと感じている。みんな同じだし、このリーグはそういうものだ」

昨季、カズンズはバイキングスを13勝4敗に導き、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区優勝にも貢献。それは主にワンスコア差で勝利したことが要因となっていた。

カズンズが契約最終年を迎えるにもかかわらず、バイキングスはドラフト上位でクオーターバックを指名しておらず、5巡目でブリガムヤング大学(BYU)のQBジャレン・ホールを獲得。それにより、今年のカズンズにかかるプレッシャーは少し軽減され、バイキングスがこのポジションにおける長期的な問題にどのような答えを出すのかという疑問に拍車がかかっている。

カズンズはバイキングスが自分をいわゆるレームダック(死に体)シーズンに向かわせようとしていることを気にしておらず、単純にフィールド上で最高のパフォーマンスを発揮することに集中しているようだ。

「このリーグでは、権利の付与があるべきではないと思う」とカズンズは強調した。「選手はいつでもプレーしなきゃいけないし、チームはやりたいようにやることができる。それは彼らの特権だ。自分はただ仕事に取り組んでベストを尽くすだけ。俺はこの先、良いフットボールをできると思っているから、自信もあるし興奮もしている。だから、外に出てそれを獲得しなきゃ。でも、これから先のことについてはポジティブに捉えている」

【RA】