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2023年に向けて改善されたロースターに満足のテキサンズオーナーのマクネア「多くの進歩が見られる」

2023年05月09日(火) 11:09


ヒューストン・テキサンズオーナーのキャル・マクネア【NFL】

ヒューストン・テキサンズは2023年NFLドラフトの全体2位でクオーターバック(QB)のC.J.ストラウドを指名すると、来年の1巡目を含む多くの指名権をアリゾナ・カーディナルスに送って獲得した全体3位の指名権でパスラッシャーのウィル・アンダーソンJr.を指名し、ドラフトを大きく揺さぶった。

このドラフトは、何年も再建に取り組んできたテキサンズのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオが大きな賭けに出たことを表している。

テキサンズの会長兼CEOを務めるキャル・マクネアは、現地8日(月)に開催されたチームのチャリティゴルフトーナメントでカセリオGMの今年の成功をどう評価するかという質問を受けた。

「ロースターを見れば分かると思うが、今年はより良いロースターになったと思う」とマクネアは答えている。「とても競争力がある。ロースターの各ポジションに競争力があるのが理想だ」

「多くの進歩が見られ、これから良いことがたくさん起きるだろう」

ストラウドとアンダーソンの指名によってロースター上のそれぞれのポジションに欠けていた才能が補強された。テキサンズは特にディフェンスで必要としていたベテラン選手とも契約し、新ヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズのシステムにうまくはまるはずだ。

それでもなお、2023年に勝ち星を積み重ねるのに苦労すると予想されるチームで、将来の指名権をトレードするというのはカセリオGMによる大胆な行動だったと言えよう。このオフシーズンにカセリオGMの将来は疑問視されており、先月に彼が「去るつもりはない」と発言する必要に迫られていたくらいだ。

今回のドラフト当日の動きのあとでもう1シーズン苦戦することになれば、チームに残るかどうかはカセリオGMが決めることではなくなるかもしれない。

月曜日にマクネアはどの選手をドラフト指名するかという最終決定にオーナーは関与していないことを明らかにした。

カセリオGMの判断が功を奏すれば、基盤作りのために払った大きな代償は時間とともに風化していくだろう。それを大きく左右するのがストラウドになるが、ライバルがデイビス・ミルズとベテランのケイス・キーナムとなる中で、先発への道はそれほど難しくないと思われる。

マクネアはストラウドがルーキーとして先発する可能性について聞かれ、「それは彼と彼のプレー、コーチ陣が彼をどう見るか次第だ」と答えている。「だから、どういう立ち位置だろうとそれは彼が勝ち取ったものになるし、本人もそれを実感することになるだろう。そして、チームも彼が勝ち取ったものとして認めることだろう。われわれはそれを楽しみにしている」

ルーキーの加入とライアンズHCのコーチングスタッフによって、2023年のテキサンズは紙面上ではこれまでの再編よりも良くなっている。しかし、その改善が勝利数の欄に現れるかどうかはまだ分からない。

【R】