新しい攻撃陣を活かしてQBジャクソンの負担を減らす意向のレイブンズOCモンケン
2023年05月12日(金) 13:23ボルティモア・レイブンズはこのオフシーズンに攻撃コーディネーター(OC)のグレッグ・ローマンと袂を分かち、トッド・モンケンを採用することによって停滞しているパス攻撃を飛躍的に向上させたいと考えている。つまり、それはクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの脚力に頼り過ぎずにボールを運ぶことを意味する。
現地10日(水)にモンケンOCは、ジャクソンの周りの武器が強化されたことで彼自身が地上戦に挑む回数を減らすことができると述べた。
「クオーターバックの周りに才能があればあるほど、クオーターバックの負担は減ると思うし、本人も他の選手が自分たちのスキルを活かせる場所にフットボールを運べることにワクワクするだろう」とモンケンOCはチームの公式サイトで述べている。
だからと言って、レイブンズがQBのランを完全に捨てるわけではない。ジャクソンのようなスポーツカーを持っていながらガレージにしまっておくのは愚かなことだが、これまでのようにランを中心にオフェンスが回ることはないだろう。
「ラマーがキャリアを重ね、他の選手と同じように年を取るにつれて、できるだけ負担を減らしてやりたいと思うものだ」とモンケンOCは言う。「だが、彼は独自の才能、ユニークなスキルセットを持っている。彼にとってもチームにとっても、彼が足を使うことは大きな武器になるから、それをまったく使わないということはない」
ジャクソンは参加が任意となっているオフシーズンの練習には出席していなかった。レイブンズは5月22日(月)にチーム合同練習(OTA)を開始する予定となっているが、先発QBがこの春のワークアウトにいつ参加するかについてモンケンOCは少しも心配していないとし、レイブンズのファンも心配する必要はないという。
「まず、参加している選手たちについては非常に楽しみにしている」とモンケンOCは述べた。「ラマーが一生懸命に練習しているのは知っている。ここにいない選手たちについても同じで、彼らはプロだ。練習に来るときは来る。彼らが参加した時には、われわれが取り組んでいるオフェンスにしっかりと追いついてもらう。それが一番のチャレンジになるが、これもまたフットボールだ。彼らが来た時には遅れを取らせないようにする」
記録的な契約を結んだジャクソンの次なるキャリアを支えるために、レイブンズはワイドレシーバー(WR)にオデル・ベッカム、1巡目指名のゼイ・フラワーズ、そしてベテランのネルソン・アグホローを加えた。
「フットボールを動かして得点することで報酬を得ているのであって、才能ある選手がいればそれはずっと簡単になる」とモンケンOCは話している。「私がいつも言っているように、クッキーは酢よりも砂糖で作った方がおいしい。だから、自分の周りを砂糖で固める」
モンケンOCはレイブンズでの最初のシーズンに砂糖で作ったクッキーを絶妙なバランスで焼き上げることを目指している。そのバランスの中には、クオーターバックが足よりも腕を多く使うことが含まれる。
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