RBウィリアムズがトレーニングキャンプに参加することを“期待”するブロンコスHCペイトン
2023年05月15日(月) 11:22デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは膝のケガからの回復を目指しているランニングバック(RB)ジャボンテ・ウィリアムズについて、これまでで最も楽観的な見解を発表。ウィリアムズは昨年10月に膝を負傷したことで、その後の出場を制限されていた。
チーム公式記録によると、ペイトンHCは現地13日(土)にブロンコスのルーキーミニキャンプの場で「うちの今のスターター(ウィリアムズ)はとてもよくやっている」と報道陣に語ったという。「私たちは彼がトレーニングキャンプ開始時に準備が整っていると予想しており、それは良いニュースだとお伝えしておこう。彼のリハビリは順調だ。彼やボー(ローリー、選手健康・パフォーマンス担当副社長)や他の人の代弁をしたいわけではないが、私たちは毎日報告を受けている。私たちは情報を話すことに関してかなり口が堅いが、報告書をたくさん読んできた中で、彼のリハビリはうまくいっていると思っている」
ペイトンHCの反応は、ジョージ・ペイトンGMが今年4月に示したあいまいなタイムラインよりも前向きなものだと言えよう。当時、ペイトンGMはウィリアムズの復帰について“具体的な時期は分からない”と認めていた。
もし、ウィリアムズがトレーニングキャンプを含め、シーズンを通してフィールドに立つことができれば、昨季に5勝12敗という不本意な結果に終わったチームを立て直すための大きな弾みになるだろう。とはいえ、今はまだ5月中旬であるため、その“もし”は色濃いものだと言える。
2021年、ウィリアムズはキャリー203回で903ヤード、タッチダウン4回と、ルーキーとしてドラフト2巡目指名に見合う結果を残した。パスオプションとしても活躍したウィリアムズは、ルーキーシーズンにキャッチ43回で316ヤード、タッチダウン3回もマークしている。
しかし、2年目のシーズンは短命に終わった。クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンを中心とした新生ブロンコス攻撃陣は不調に陥り、ウィリアムズは最初の1カ月にタッチ63回で280ヤード、タッチダウン0回という成績を残している。そして、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とLCL(外側側副靭帯/がいそくそくふくじんたい)、PLC(膝関節後外側部/ひざかんせつこうがいそくぶ)を断裂した。
ブロンコスが11月にRBメルビン・ゴードンをカットし、最終的にラタビアス・マレーに頼るまでの間、ウィリアムズの負傷をきっかけにバックフィールドのオプションを循環させていたため、ウィリアムズは負傷したにもかかわらず、チームのランニングバックの中で3番目に多いキャリー数(47回)でシーズンを終えた。703ランヤードを記録してチームをリードしたマレーは現在、バッファロー・ビルズに所属している。
ペイトンHCの就任後、ブロンコスがどのようにバックフィールドを形成してきたかを考えると、トレーニングキャンプ前――PUP(故障者)リストには載らない――か、その後かにかかわらず、ウィリアムズはRB1として戻ってくるはずだ。
ペイトンHCは「トレーニングキャンプの開始時点で準備が整っていない選手は、PUPに入る――その可能性は十分にあると思う」とコメント。「彼がPUPに入る必要のない選手であることを期待している。それは良いニュースだし、それと同時に私たちは他のメンバーのこともよく見るつもりだ。彼らのこと知っていくのだ」
ウィリアムズの後ろに控えるメンバーとしては、タイラー・バディ、ダマリア・クロケット、トニー・ジョーンズJr.、サマジェ・ペリーンが挙げられる。この3年間、シンシナティ・ベンガルズのバックアップとしてポテンシャルを見せ、フリーエージェント(FA)として加入したペリーンは、2番手RBになる見込みだ。
「私はここにいるベテランのグループに本当に良い感触を持っている」と明かしたペイトンHCは「サマジェと契約したとき、彼はうちに柔軟性をもたらしてくれた。私たちは彼がすべてのダウンで活躍するランニングバックとしてプレーできると思っている」と続けている。
ペイトンHCは全体的に安定しているRB陣にエキサイトしているようだ。ウィリアムズが完全な状態で参加すれば、このグループはさらに危険な存在になるだろう。
【RA】