ブライス・ヤングはベテランQBダルトンに次ぐQB2としてパンサーズのOTAに参加へ
2023年05月16日(火) 09:47カロライナ・パンサーズはドラフトで全体1位にトレードアップしてアラバマ大学出身のクオーターバック(QB)ブライス・ヤングを指名したが、ヤングはQB1の座を勝ち取らなければならない。
ヘッドコーチ(HC)フランク・ライクはこの週末に、現地5月23日(火)から始まる自主参加のOTA(チーム合同練習)でヤングは“新人”としてセカンドチームのレップスを担当すると明かした。一方のQBアンディー・ダルトンは先発組に加わることになる。
現地13日(土)、ライクHCは「ああ、ブライスは多くのレップスを受け持つだろう」と述べ、こう続けた。「すでに言っているように、彼の準備が整い、チームにとって最適なときに、移行を検討することになる。現時点では、月曜日に戻ってきたらアンディーはファーストチーム、ブライスはセカンドチームの一員としてレップスを行う予定だ」
「ブライスは多くのレップスを得るだろう。単純に新人として、アンディーよりも少し多くなる可能性がある。アンディーの良いところは、この数週間で多くの記録を残している上に、経験豊富なベテランでありながらまだ努力を必要としているところだ。だが、私たちは若手のブライスができるだけ多くのレップスを経験できるようにすることに集中するつもりだ」
どのポジションにおいても、コーチがオフシーズンワークアウトを始めるにあたって、ベテランの先発選手を新人より優先させることは、まったく珍しいことではない。現時点でのこの施策は、若手選手の才能はオフシーズンを通して頂点に達するはずだという理論によるものだ。さらに、ライクHCが指摘しているように、オフシーズンプログラムの初期段階ではセカンドチームやサードチームのメンバーの方がより多くのレップスを経験することが多い。
12年のキャリアを経てきたベテラン選手のダルトンは昨季、ニューオーリンズ・セインツで14試合に先発出場し、2,871ヤード、タッチダウン18回、インターセプト9回を記録。ダルトンはオフェンスを台無しにはしないが、すべてを好転させるわけではない、ちょうど良いベテランの交代要員であると言えよう。
パンサーズは新人QBのメンターとなるベテランとしてダルトンを迎え入れた。1巡目指名選手の準備が整うまでファーストチームの一員になること(オフェンスのインストールなど)もその仕事の一部だ。
ヤングが現時点でQB1でないことは大きな問題ではない。重要なのは、トレーニングキャンプやシーズン第1週を迎えるまでに先発の座に就いていることだ。すでに高い評価を受けていることを踏まえると、ヤングはすぐにでもその座に就くだろう。現在の序列はコーチングの観点で決まっているものだ。
【RA】