タイタンズRBスピアーズがACL問題への懸念を一蹴、「問題は何もない。俺は健康だ」
2023年05月16日(火) 12:57テュレーン大学出身のランニングバック(RB)タイジェイ・スピアーズは2023年NFLドラフトで全体81位まで順位を落としたところでテネシー・タイタンズに指名された。
その後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがスピアーズは膝にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を抱えておらず、関節炎に対処していると報道。
先週末に行われたルーキーミニキャンプで、この報道について質問されたスピアーズはそれを聞き流し、次のようにコメントした。
「俺は練習に出た。全部やった。だから、完全に良い状態だと感じている。問題は何もない。俺は健康だ」
ACLがない状態でプレーすることについて尋ねられたスピアーズは「いや、俺は健康だ」と答えている。
また、膝にACLがあるかどうかの真相を追求された際も、再びシンプルに「俺は健康だ」と反応した。
過去の膝のケガについて質問される際のスピアーズのぶっきらぼうな態度は理解できるものだと言えよう。ドラフトされて以来、彼に対する質問は基本的にそれだけだからだ。
横方向のクイックネスと爆発的なプレーを可能にするカットの能力を併せ持つスピアーズは、テュレーン大学で充実したキャリアを築いた。スピアーズはボディコントロールとアームタックルをかわす強さも兼ね備えている。
膝の問題がなければ、スピアーズがドラフト3巡目より前に指名されていた可能性は高い。
膝に関する質問を受けることに不満があるかと質問されたスピアーズは「それは常に出てくる質問なんだと思う」と返答し、「すでに言ったように、俺はここにいる。彼らは自分たちのチームに迎え入れた俺に対して大きな信頼を寄せていた。だから、俺は健康だし、彼らも俺が健康だと分かっている」と続けた。
スピアーズが見舞われているケガのタイプには主に、持続性に関する疑問がつきまとう。今は健康を維持したまま、デリック・ヘンリーのバックアップとしてタイタンズに大きく貢献できるかもしれない。しかし、彼のキャリアは最初のルーキー契約を境に短縮される可能性がある。かつてマイアミ・ドルフィンズとフィラデルフィア・イーグルスで活躍した元RBジェイ・アジャイは、キャリア初期(1,272ヤードを記録したキャリア2年目の2016年シーズンを含む)に爆発的なシーズンを送ったものの、膝の問題が浮上したことですぐにキャリアに幕を下ろした。
短期的に見れば、スピアーズはルーキーシーズンにテネシーの再構築されたオフェンスで、キング・ヘンリーを補完する生産的な選手として前進するだろう。
【RA】