プレッシャーに満ちた新人時代を経て、2年目に向けて“良い状態”にあるとタイタンズWRバークス
2023年05月17日(水) 13:43ワイドレシーバー(WR)トレイロン・バークスにとって、テネシー・タイタンズで過ごしたルーキーシーズンは厳しい試練だったと言えよう。
2年目に入り、トレードで移籍したA.J.ブラウンの後釜になることを求められた1巡目指名選手としての期待に応えようとしている中で、バークスの負担は以前よりも減っているようだ。
チーム公式サイトによると、バークスは現地16日(火)に「呼吸ができるから、前より速くなったように感じる」と語ったという。
バークスはキャリア1年目に喘息の問題に悩まされたり、トレーニングキャンプ開始時にチームのコンディショニングテストに失敗したりと、荒れたスタートを切った。フィールドに出た後は、つま先のケガを抱えながら一貫性のなさと闘っている。また、ライアン・タネヒルがケガで戦線離脱した後はタイタンズのクオーターバック(QB)事情にも苦しめられていた。
しかし、昨シーズンには良い部分もあった。バークスは2022年シーズンに11試合に出場(6試合に先発出場)し、キャッチ33回で444ヤード、タッチダウン1回を記録。シーズン後半にかけて、プレーメイキングのポテンシャルを発揮した。施設でのコンディショニングやメンタル面の準備を行なってきたこともあり、バークスはこうしたポジティブな勢いのおかげで次のシーズンに向けての準備をより良く整えられるはずだと信じている。
バークスは「オフシーズンを迎えるにあたって、去年と同じことを繰り返さないことが最大のポイントだった」とコメントし、「それをマスターしたし、これからも続けられるような気がしている。新しいスタッフのフォーメーションやコンセプトもだいぶ分かってきたし、とにかく楽しんでいるんだ。ルーキーとして入って、この人はこうだ、このコーチはこうだと証明しなくちゃいけないというストレスはないし、今はただただ楽しんでいる」と続けた。
身長約193cm、体重約102kgのバークスは走りが速いとは考えられていないが、オフシーズンプログラムを迎えるにあたり、走りの状態が良く、とても快調だと感じているバークスは次のようにコメントしている。
「すごく良い感じだ。速く走れるし、呼吸に何の問題もない。本当にただ、楽しんでいる。良い状態で良い精神状態を保てているのは単純にありがたい」
「オフシーズンの間、ずっとここにいた。ビーチとかでトレーニングするんじゃなくて、ここにいた。チーム施設の周りにいて絆を深め、コーチたちとつながりを持ちつつ、オフシーズンにやると分かっていることを先取りしたかったんだ」
今年、バークスはタイタンズのナンバー1レシーバーになる可能性がある。ロバート・ウッズが退団した上に、チームはクリス・ムーアを除き、ベテラン選手をあまり加えていない。ドラフトでは7巡目でコルトン・ダウエルを指名したが、ダウエルおよびドラフト外フリーエージェント(FA)のワイドレシーバーたちがその座を射止めることは期待できないだろう。
では、バークス本人は自分がWR1になることを思い描いているのだろうか。
バークスは「俺の目標はチームのためにプレーすること、自分のいるべき場所にいて素晴らしいチームメイトになることだ。速く、フィジカルに、多才にプレーすることだ」と話している。
【RA】