ジェッツは2023年に優勝できる数チームのうちの一つとサラーHC
2023年05月24日(水) 11:165月はNFL内で楽観的な見解が飛び交う時期だが、ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーはすでにチームとファンに現実の一部を示している。
32チームすべてがスーパーボウル優勝という同じ目標を掲げてシーズンをスタートする。しかし、その中で本当にチャンスがあるのは4分の1のチームだけだとサラーHCは言う。
朗報なのは、これから7カ月余りスポットライトを浴びることになる自分のチームが、そのグループに属するとサラーHCが信じていることだ。
現地23日(火)にサラーHCは「できる限りポジティブなものを求めるのは当然だが、月曜日の夜に行われる開幕戦でシーズンが始まれば、あとは結果がすべてだ」と述べ、次のように続けている。
「求めている結果を出すためには、試合当日に何が起きるかではないんだ。今日起きたこと。昨日起きたこと。明日起きること。どのように達成するか、どのようにポジティブな気持ちを維持するかという点で、すべての呼吸とともに何が起きるかが重要だ。17勝0敗でプレーオフを勝ち抜いて優勝したいところだが、一瞬一瞬に集中しなければそうはならない」
「だから、周りの声もポジティブな雰囲気も認めて、すべてに対して前向きであればいい。私の考えでは、毎年32人のコーチがチームの前に立ち、優勝を目指すと語るが、実際に優勝できる可能性があるのは6、8チームくらいで、われわれはそのうちの1チームだと思っている」
「だが、今日という一日を大切にしなければそんなことはすべて無意味だ」
サラーHCの言葉の多くは5月下旬に見られる典型的なコーチの言葉とも捉えられる。しかし、ジェッツのファンはこの発言をポジティブに受け止めるべきだ。なぜなら、ニューヨークで高まる期待にふさわしい転換期を示唆しているからだ。
ジェッツは間違っても2023年に2022年のような結末を迎えてはならない。好調な滑り出しで築いた信用はクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースにニューヨークを売り込むには十分だったが、チームが去年と同じように期待はずれな結果に終わることは、殿堂入りが確実な選手がロースターで最も重要なポジションを務めている以上、許されることではない。
もちろん、今はその期待に不安を感じる時期ではない。まだ5月であり、サラーHC率いるジェッツには結果がすべてになる前に順応し、チームをまとめ上げるのに十分な時間が与えられている(サラーHCが上記の発言でそうではないと強調したとしても)。その時間は、ジェッツにとって最も重要な選手の一人、2022年シーズンにブレイクしたディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスの給料を上げるなど、財政面での仕事をこなすのにも有益と言えよう。
ジェッツが2022年より前に5年目のオプションを選択したおかげで、ウィリアムスは2023年までチームと契約を結んでいる。しかし、理想を言えば、ジェッツはウィリアムスを長期的に確保したいところだろう。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のザック・ローゼンブラットによれば、サラーHCはウィリアムスの契約が迫っていることについて「まったく心配していない」と記者団に述べ、「そのこと(契約)はうまくいくし、彼はここに残るだろう」とつけ加えたという。
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