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QBパーディーは来週から投球を開始する見込みだと49ersのシャナハンHC

2023年05月24日(水) 10:18


サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Jed Jacobsohn】

肘の手術を受けたところから回復を目指しているクオーターバック(QB)ブロック・パーディーにとっての、次のステップが見えてきた。

現地23日(火)、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンがパーディーは来週から投球を始める見込みだと報道陣に明かしている。

フィールドに復帰する時期は決まっていないものの、チームはパーディーがシーズン第1週に間に合うと確信しており、“そうならないと思う理由はない”と考えているとシャナハンHCはつけ加えた。

火曜日、パーディーはシャナハンHCと同じく楽観的な見通しを語ったが、あまり先のことは考えたくないようだ。

「良い感じだ。腕の調子は良い感じ」とコメントしたパーディーは「これくらいには準備が整っているだろうなんて言って、タイムラインを設定するつもりはない。でも、シーズン開幕までに準備を整えることが目標なのは確かだし、そうなれば最高だ。だけど、すでに言ったように、俺たちは目の前のことを着実にやっている。後から後悔したりするようなことは言いたくない」と続けている。

3月上旬に投球側の肘の手術を受けたパーディーは当初、回復に6カ月から8カ月かかるとされていた。その中でパーディーは術後3カ月で投球可能になると予想されており、その時期は来週と一致する。

チームにとっては健康なパーディーがシーズン第1週に出場するのがベストシナリオだが、49ersは2023年シーズンに向けて、充実したQBルームを確保するために十分な精査を行なってきた。

2023年シーズンを迎えるにあたり、QBトレイ・ランスが足首の骨折――パーディーがルーキーとしてブレイクアウトを果たすきっかけとなったケガ――から完全復活を果たしている中で、49ersは今オフシーズンにベテランQBのサム・ダーノルドとブランドン・アレンを迎え入れている。

昨季に先発としてシーズン開幕を迎えたランスがOTA(チーム合同練習)の最初の2日間でファーストチームのレップスをすべて担当したものの、日が経つにつれてダーノルドに出番が回る見込みだと述べたシャナハンHCは、こう発言している。

「私たちはドラフト全体5位以内で指名を受けたほど才能を持つ2人と、去年にそのような形でプレーしたもう1人の選手を擁している」

QBルームに厚みを持たせることで、パーディーがすぐに復帰を果たすことへのプレッシャーを軽減できるのは確かだろう。パーディーが肘を負傷した後に代わりに出場したQBジョシュ・ジョンソンも脳しんとうを起こし、再び出場した非力なパーディーが最後まで試合に出ることを余儀なくされるという、悪夢のようなシナリオをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで経験したことを受けて、49ersはこうした投資に踏み切っている。リーグは月曜日、ロースタースポットを使用することなく、チームが試合日に第3のQBを出場させることを可能にする提案を承認した。

49ers幹部はすでにパーディーに先発を任せることを請け合っているが、23歳のパーディーは回復にのみ集中している。来週には回復時期がより明確になるはずだ。

パーディーは「俺はただ、今の自分の状態に集中しようとしている。俺にとっては腕を正常な状態にすることがすべてだ」と強調し、こう続けている。「ああなりたい、こうなりたいと、あれこれ言ったり、そういうことを考えたりするのは、ある意味で愚かな行為だと思っている。俺は毎日、腕の状態を正常にしようと取り組んでいる。みんなと一緒に、勝つために必要なことをしようとしているんだ」

「俺たちはここでスーパーボウルを制覇したい。ただそれだけのことさ。俺としてはただ自分の仕事に取り組むだけ。そうすれば後のことはすべてうまくいくはずだ」

【RA】