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新人QBストラウドに先発の座を簡単には渡さないとテキサンズHCライアンズ

2023年05月24日(水) 12:42


ヒューストン・テキサンズからドラフト指名を受けたオハイオ州立大学のC.J.ストラウド【AP Photo/Steve Luciano】

ヒューストン・テキサンズは今後10年以上にわたってフランチャイズクオーターバック(QB)として活躍することを期待して、全体2位指名でC.J.ストラウドを獲得した。

しかし、フランチャイズQBになるためには、ストラウドは2023年シーズンに努力しなければいけないかもしれない。

テキサンズのヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズは、多くのコーチがこれまで採用してきたスタンスでチームを指揮する最新のHCとなり、現地23日(火)、記者団に対し、第1週にセンター(C)の後ろで誰が先発するかを決めるのはまだ先のことだと語った。

ライアンズはチームを通して「先発を決めるプロセスはすべての選手にとって同じで、フィールドに出てきて成長し、毎日良くなることだ。秋が来たら、その時に先発について、そしてどの選手が試合に勝つのを助ける最高の11人なのかについて話すことになる」とコメントした。

公共の場での発言がこれまで以上に重要になるため、ライアンズはこのような発言をせざるを得ない。過去の1巡目指名選手の中には、第1週にプレーできる状態でなかった選手がたくさんいたのだ。

ときには、ロースターにいるベテランがQB1として開幕を迎えると予想されることもある。昨シーズン、ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキーがそうだったが、彼は最終的にケニー・ピケットにその座を明け渡した。

その逆もあり得る。ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック、マック・ジョーンズは、ルーキーとしてキャム・ニュートンの後ろに落ち着くと予想されていたが、意外にも2021年に先発の座を勝ち取るまでに成長し、チームはニュートンを放出するに至った。

これらはすべて、試合で最も重要かつ最も難しいポジションにおいて、1巡目指名選手を先発に起用する定型的なアプローチがないことを意味する。しかし、ほとんどの人は、ストラウドがデイビス・ミルズとケイス・キーナムよりもチームに貢献することに同意するだろう。

キーナムのテキサンズへの移籍は、テキサンズのドラフトの裏にすでに存在していた、クオーターバック陣の計画を裏づけることになった。彼は信頼できるバックアップで、必要な場合いくつかのゲームで先発を務める可能性があるベテランとしてチームに加入している。

しかし、ストラウドがテキサンズの攻撃を適切な速度で理解することができれば、彼は競争相手というよりもストラウドの先生の立場になるだろう。

ストラウドは、テキサンズでの最初の数日間におけるキーナムとミルズの指導について、「俺に必要なものを間違いなく知っていたようだった。二人ともリーグでプレーし、スターターとして活躍してきただけに、その指導と自信は大きかったよ。彼らはとても親切で、すべてに感謝していて、すべてサポートしてくれている。フィールドの中でも外でも、常にコミュニケーションをとっているよ」と話した。

まだ結論を下すには早いが、ストラウドは計画通りに進んでいるように思える。

ライアンズは「C.J.はドラフト前のプロセスから今まで同じだった。ハードワーカーで、非常に知的な選手だということだ。彼は真の競争者だ。だから、彼がフィールドに出て、チームメイトと一緒にプレーしているのを見るのは、とてもエキサイティング。C.J.はここ数日、素晴らしい仕事をしてくれている」と語った。

ミルズも戦わずしてベンチに退くつもりはない。火曜日、彼は記者団に、たとえそれがそれほど激しい競争にはならないとしても、ポジションを争うつもりだと語った。

「俺はいつも自己啓発的な人間で、自分がなれる最高のプレーヤーでありたいと思っている。しかし、明らかなこととして、彼(ストラウド)は別のモチベーション要因のようなもので、自分のベストを尽くすように俺を後押ししてくれている」

それでも、誰もが想像している最終的な結果はある。デショーン・ワトソン時代の終わりから、ダイナミックなプレーメーカーを欠いていたテキサンズの攻撃陣を、ストラウドが先発で盛り上げるというものだ。

【AK】